米倉の解体が終わって基礎工事を進めながら、痛みが激しかった囲炉裏間の屋根の改修工事も進めます。
瓦を外してみるとこの通り、、、漏って当たり前!という感じです。今回は全面的には手を付けませんが母屋の屋根もこの造りです。なにかあれば雨が漏る。雨が漏って湿気がこもればシロアリを呼んでしまいますから、なるべく早く直した方が良いわけです。
下地を調整してもらって、捨て張りをした上に、アスファルトルーフィングで防水を行います。昔の工法とは異なりますが、新しい技術でも良い物は取り入れていく姿勢も、古民家再生には必要だと思います。もう一つこの屋根には新しい機能を盛り込んで貰いました。上の写真にも写っていますが、煙抜きの小さな小屋屋根を付けて貰ったのです。外観上も可愛いアクセントとなりましたが、囲炉裏を使うようになったら、さらに重宝するものと思います。
アスファルトルーフィングを施工した後の状態です。この上に瓦を施工して、囲炉裏間の屋根の再生工事は無事終了です。煙抜きの小屋屋根がなんとも可愛いですね。その奥に見えている、母屋の切り妻との取り合いには不安を感じます・・・他にも色々なところに手が入るくらいのスキマがあるのですが、それでも雨漏りもせず長年の風雨に耐えてきたのです。昔の建物は職人さんの知恵や経験や勘に頼って造っていたのだと思いますが、その勘が一番頼りになるのでしょうね〜、そう言う部分には触れずに残しておくという方針で再生工事は進められています。