ペンキぐらいは自分で塗ります。

いつまでも春が来ない東京を脱出して再生工事の手伝いをするために鹿児島に向かいました。今年は鹿児島も寒く、なかなか春の気配が感じられない日々が続きましたが、4月の末になってようやく暖かくなってきました。管理棟は外壁も張り終わり、中二階は壁と天井のボード張りまで終了しています。今回はこの壁と天井にペンキを塗ることと、周辺の様子の調査、また協力してくださる方々との打ち合わせ等々、盛りだくさんの目的です。

まだ夜は寒い鹿児島ですが、草木はグイグイと生い茂っていきます。今年はツツジが元気なようで、綺麗な彩りを見せてくれています。管理棟に外壁が張られて、囲炉裏間の屋根も瓦が葺かれているのが分かります。管理棟の中2階はピンクの石膏ボードが張られてこんな感じになりました。

天井は木材で仕上げたかったのですが、例えばベニヤ板張りにしたとしても、ペンキ塗りの方がはるかに安いのですね。さらに工事代を減額するために、ペンキも自分たちで塗ることにしたのです。ただ、ペンキを塗ると言っても、まず、下地を調整して、マスキングをして、下塗りをして・・・職人さんにお願いするのはお金があれば簡単ですが、自分でやるとなると大仕事です。

目地やビスの穴にパテを塗り込んで平らにした後、窓枠や梁との取り合いの所にマスキングテープを張り巡らせて、いよいよペンキ塗り。最初、下地の調整をするためのパテを日本製の茶色いタイプの物を使ってみましたが、乾くと痩せて穴や溝が埋まりきらず、2回パテ塗りをしなければならないことが判明して、パテ材を変更しました。アメリカ製の「One Time」という物です。さすがDIYの国、アメリカ製のパテは高いですが塗りやすく痩せません。最初っからアメリカ製にすればよかった!なんでも経験です。そんなこんなでペンキ塗りまで2日間もかかってしまいました。

ペンキ塗りも始めたらこれも一大事。壁の下地のピンクが何回塗っても透けて見えます。それに、階段の上の天井面やロフトの梁の上の不安定な足場の上での慣れない作業は、いらない力を変なところに使うので、妙に疲れます。2日かけて、塗り重ねたあげく、多いところでは5回も塗り重ねて、ようやく納得いく仕上がりになりました。いやいや、大変な作業です。

西田さんは塗りの厚さに驚いて、漆喰塗り仕上げみたいですね〜・・・僕と妻は達成感と仕上がりの風情に満足して作業を終えました。これから色々なことを自分たちでやらなければ行けないので、このくらいのことでへばっていてはいけないし、やはり自分の手をかけると愛着も100倍ですね。

作業はまだまだ続きます。