囲炉裏間の内装工事

今年はツツジの当たり年のようで、財部でもツツジが満開です。山のツバルの入り口にある古木のツツジもしばらくぶりに花を付けたようです。

こちらは囲炉裏間の工事状況。左側には裏口、右側には台所の出窓が出来つつあるのが見えます。一段上がったところが4畳の囲炉裏間でしたが、奥の4.5畳の次の間と一体にして、10畳ほどの囲炉裏間に再生します。囲炉裏も中央に移設できれば良かったのですが、この囲炉裏は火付きも火持ちも良く、使いやすいと言うことで、下手にいじって調子を悪くするよりはと思い、既存の位置に留めてあります。今は養生してありますが、画面中央、右斜め下、黄色い段ボールの下の方形が囲炉裏です。この部屋の工事は、まず、畳だった床を板の間に変えるところからスタートです。

古い床下の構造と材はそのまま残して床工事を進めます。以前は丸太の根太の上にある杉板の上に畳がひいてあったのですが、畳を外し、昔の板材を捨て張りとして残して、新しく根太を打ち込んで、その上に新しく杉板の床材を張っていきます。新しい根太の厚み分の断熱材を隙間に入れて、床の断熱対策も行います。昔は畳の下には断熱材が一切入っていなかったのですから、本当に驚かされます。逆に、今の僕たちが軟弱なんでしょうけどね。

こちらは天井の様子。天井板を落として、梁を見せる形で再生しています。落とした天井板は洗面所の壁に生まれ変わります。右下から石膏ボードが張られ始めています。省エネにも配慮して、天井も隙間には断熱材を入れています。

こちらは煙出しの小屋根部分、複雑な形に合わせて綺麗にボードを貼ってくださっています。南側は自然排気が出来る小さなジャロジー、北側には換気扇を付けて貰っています。このような換気システムがあれば、囲炉裏で調理をする時も楽ですね。

何か問題でしょうか??たまに現場では西田さん達が集まって深刻な様子で打ち合わせをしています。みんなで話し合って丁寧に丁寧に作業を進めてくださっている様子を見ると、本当に安心します。連休が終わってしまったので、僕たちは一度東京に戻ります。西田さん、職人の皆さん、引き続きよろしくお願いします。