東京に戻る前の最後の仕事として、鬱そうと、ものすごい勢いで茂ってくる草木の剪定も行いました。特に南向きの玄関周りは工事に支障も出そうだったので、思い切りよく刈り取りました。ずいぶん見通しが良くなってすっきりした印象です。この階段を上がった右側が母屋の玄関です。
玄関からの眺めは今はこんな感じ・・・ガラス戸があったのですが、工事中に割ってしまわないように外してあります。そのガラス戸を外したとたんに戸の上の鴨居が落っこちてきたそうです!!長押しに溝を彫り込んだ重量のある鴨居には、釘の後も、仕口もなく、どうやら引き戸にのかっていただけのようなのです・・・昔の家の生活は出入り口が土間。表玄関なんて滅多に使わないので開け閉めも余りしなかったのかもしれませんが、驚かされることも多いのが古民家です。
この写真は玄関の内側を囲炉裏間に出来た空間から見たところです。この部分はほとんど外なので、これから外壁を新設する工事をします。どうやったら壁がつけられるのだろう?何回見ても首をかしげてしまう場所です。
こちらは南側の縁側。母屋での生活の中心となる場所です。右手には書院の裏側が見えて、北側の庭まで見通せます。工事が終わると、書院奥には倉庫、押入が並ぶので、この景色が見えるのは工事中の今だけです。ここも北側同様、柱を交換、床下からやり直します。見違えるような縁側になるはずです。
縁側の下には蟻地獄の巣が沢山あります。乾燥している証拠ですね。工事でちょっと邪魔しますが、工事が終わったらまた戻ってきてください。