山のツバルは鹿児島県の財部町に位置しています。その隣の市「都城市(みやこのじょうし)」で口蹄疫が出てしまいました・・・山のツバルの周りにも、畜産農家の方がいらっしゃいます。また、工事を監督してくださっている西田さんや職人さん達は都城市の在住なので、都城から財部に移動する際に、もしかしたら土や藁などが車に付着してしまっていたりするかもしれません。これまでも、随分気を遣って工事を進めてきていたのですが、今回も、都城市での状況をすばらく静観することになりそうです。ようやく7月末の完成が見えてきた矢先のことでガッカリしていますが、これからお世話になる周囲の人達にご迷惑をおかけするわけにはいきません。通常、工事の中止は建設工事担当の方々が一番嫌がるのですが、今朝、監理をしてくださっている西田さんの方から電話をいただいて、静観するために一時現場を中止してはどうですか?という本当にありがたい提案をいただいたので、この決断が出来ました。地元に根ざして生きていくというのは、まさに西田さんのように生きていくことですね
写真はガラスも入った南側の縁側です。左端がすっぽり空いていますが、ここは戸袋を付けるところです。もう少しで完成なのですが・・・
こちらは北側の縁側です。以前は壁になっていた部分です。きっと、この姿が建設当時の姿だと思われます。古い建具と新しい材木とのコントラストが目立ちますが、壁も柱も塗装無しで仕上げますので、数年で自然に枯れてきて、良い具合になることを期待しています。10年も経ってしまえば、違和感は無くなるはずです。そうやって時間を刻んでいけるのが木造建築の良いところですね。その時間に比べれば、数日、数週間の工事停止なんてほんのちょっとした事なのです。