梅雨入りしたばかりの山のツバル周辺は時折激しい豪雨を伴いながらしとしとと雨が続きます。目の前の景色も鬱そうとしていますが、山の間から水蒸気がもうもうと立ちこめる様を見ていると、森の生命力を感じます。周りの田んぼでは、田植えが急ピッチで進められています。
近くの納屋の軒先で子育てをしていたツバメは巣立ちの時期を迎えているようです。巣から出てきた雛鳥に、親鳥がひっきりなしにエサを運んできます。梅雨の時期はジメジメしていて嫌いですが、生き物にとっては躍動感溢れる成長の時期なのかもしれません。雨後の竹の子と言いますが、山のツバルの庭には大名竹(デメダケ)というタケノコがこの時期に沢山生えてきます。
孟宗竹のような太くてゴロンとしたタケノコではなく細身です。あく抜きをせずにそのまま食べられて、香りが良いのが特徴です。地元の人もこのタケノコには一目置いているようで、大名竹が生えるんですよ〜というと、うらやましがる人もいるほどです。
庭整理をしながらタケノコを摘んで、隣で畜産農家をしている鳥丸さんにお届けしました。早速味噌汁や天ぷらにしてくださったのですが、このタケノコ は本当に美味しいです。タケノコの王様と言われるのも納得です。特に天ぷらが美味しかった!これから毎年楽しみです。