以前から母屋の屋根の中はいったいどうなっているんだろう?という興味はあったのですが、屋根裏への入り口も無いし、入っても無事に出てこれる自信もなかったので、天井の穴からカメラを突っ込んで写真を撮るくらいで我慢していたのですが、今回、ようやく屋根裏に上がることができました。上の写真の切り妻の中が下の写真です。
80年分のホコリやススや色々な物が覆い被さっていて、入り込むだけで全身真っ黒になりますが、その甲斐あって力強い景色に出会うことができました。建てた後に人の生活に合わせて色々姿形を変えてきた古民家ですが、構造体、特に屋根裏の構造はオリジナルの姿を留めています。それに、長年煙に燻された色や艶が「渋い!」の一言です。その内、お金ができたら天井を取り払って、構造を見せる空間も作りたいな〜…夢が又膨らみます。
しかし、喜んでばかりはいられません。よくよく見ると、切り妻の壁にも隙間や穴が空いているし、壁と屋根の瓦の間にも大きな穴が空いています。。。この部分は今後ゆっくりと直していくことにします。
こちらは棟上げの時に屋根のてっぺんに立てた「矢羽根」です。囲炉裏間の天井裏から出てきたそうです。昔ながらの矢羽根で、おそらくは棟梁の直筆、墨による模様や文字がうっすらと見て取れます。80年前の棟上げ、不可能とは分かっていても参加したかったな〜