雪の正月

新年おめでとうございます。山のツバルで迎える初めてのお正月は一面雪景色の元旦となりました。真っ白で綺麗ですが、古民家の中は寒いです。今日の朝は0℃。。。ほとんど外と同じ気温です。

囲炉裏の間から見る庭も真っ白。鹿児島でこんな雪景色を見られるなんて、全く期待していなかったので嬉しいですね。ツバルでは絶対に見ることができない雪を「山のツバル」で堪能しています。

表玄関も雪に包まれています。初めての正月なので張り切ってお飾りも作ってみました。

松飾りのつもりでしたが松がありませんネ。杉と檜に囲まれた財部では松をなかなか見かけないのです、どこかに探しに行こうと思っていたらこの大雪になってしまって、松が欠けてしまいましたが問題はありません。松飾りは、お正月に山から下りてくる山のカミさまに、ここが入り口です、どうぞお入りください。という目印になるものです。山にあるもので飾りを作れば良いのです。でも来年は藁で縄も作って、松もどこかから見つけてきたいですね。

お正月に家に入ったカミさまは、節分まで家の中にいて家の中の悪いものを沢山食べてオニになるそうです。そして、節分になると山に帰っていきます。オニは外!というわけですね。ここでいうカミさまは神様ではなく、もっと昔からある信仰の象徴です。ツバル人はキリスト教が入ってきた時に本来あった先祖崇拝の信仰を失いました。僕たち日本人も、仏教、そして、神道が創り出される度に昔からの信仰を失ってきているのです。そういうことも、この山のツバルで再発見していきたいと思います。

こちらは「たのかんさー田の神様)」とよばれて鹿児島では古くから大切にされてきた農の神さまです。ここにある田の神様は、近年新しく作られた物なのでモダンな印象を受けますが、本来は人物の形をして、片手にしゃもじを持っている姿が特徴的です。お供えをして今年一年の無事と豊作を願います。施設の整備が落ち着いてきたら、畑やお米も手がけていきたいです。

ちなみにお餅は毎年、Tuvalu Overviewの東京事務所がある谷中の有志が集まって餅つきをするお餅を分けていただきました。お相撲さんがついた特製のお餅です。柔らかくて美味です。

周辺の農村もまるで雪国のようです。奥に田んぼが広がっています。ここのお米は夏でも涼しい気候と冷たい湧き水のおかげで、大粒で甘みがある旨い米がとれます。

地元の人もこれだけ降るのは久しぶりだとビックリしている大雪の景色。きっと珍しい記録になると思うので、写真も多めにアップしておきます。

裏庭を囲む杉も真っ白

裏庭から見た山のツバル

南側の様子、東北地方のようですね。

囲炉裏間のガラスに映る裏庭の様子。この木の古い建具、隙間だらけで寒いです。

太いつららも下がりました。

雪だるま?

樹氷…ここは蔵王か?

寒っ

遠くの山も凍てついています。早く春にならないかな〜