再生工事が終了しても、手直しするところは沢山残っています。その中でも冬に困るのは「隙間」。囲炉裏の部屋に座っていると、どこからともなく冷気がヒューヒューと漂ってきます。どこかと限定はできないのですが、明るい時に探してみると、古い再利用した建具は大抵隙間があるようです。ゆがんでいたり、立て付けが甘かったり、僕たちが住むようになって少し乾燥して縮んだ箇所もあるようです。暇を見て隙間を埋める作業もしています。
建具と柱の隙間は柱に桟を一本打ち付けてあげれば随分良くなります。ゴムやスポンジの隙間を埋める商品がありますが、1年もするとぼろぼろになったり、粘着テープが汚らしくなったりと、あまり好きではないので、根気よく、すべての隙間を木材で埋めることにしました。
これは建具の上側、ちょっと背が足らなかった建具に溝に引っかかる高さの下駄をのっけてくれているのですが、下駄の長さが足りず、1cm程の高さで70cm程の長さの空間が空いていました。これは手抜き工事ですね。
こちらは古い板壁が工事の際に傷ついて放置されている穴です。ヒューヒュー音がしています。
これは全然気がつかなかったのですが、ガラスの高さが1cmほど足りていません・・・これも建具屋さんのミスだと思いますが、再生工事の際に建具屋さんは想像以上に苦労してくださったそうで、多分、途中で嫌になっちゃったんでしょうね…
ぱっと見はおしゃれに見えますが、古民家再生はなかなか苦労も多いものです。