バイオトイレ排気管から水漏れ

ちょっと見にくい写真ですが、バイオトイレから外部に伸びた排気管の塩ビパイプ下側の写真です。水滴が垂れているのが分かります。グレーの塩ビ菅と、壁の中のベージュの塩ビ菅の接合がずれて中に溜まっていた水がにじみ出てきているようです。パイプ周りの接着剤の施工がいい加減だったことが幸いして、水が室内に漏水したのですが、コーキングが完璧だったら壁の中に漏水して、もっとやっかいなことになっていたかもしれません。しかし、このパイプの下には電源コンセントがあり、もう少しで漏電につながるところでした。まさか、コンセントの上にある排気管から漏水するとは誰も考えないですよね。

パイプの下の床です。随分沢山の水が漏れ出ていたことが分かります。

漏水をどうやって止めればいいか見当もつかないので、とりあえず、左上奥のパイプの付け根下から樋を付けて、右下のバケツに水を溜めることにしました。

しかし、いったいこの水どこからきたのでしょうか????

実はちょっと思い当たる節があったのです。年末に点検した時に、トイレの内側の天板に水滴がついていたので、トイレ内部と部屋の気温差が開きすぎて結露しているようだな、という推測をして、気温差を抑えるためにトイレの天板に保温シートを貼り付けてみたのです。

考えてみると、このトイレは北海道の旭川で製造されています。寒さには強いのではないかと思いますが、実はもともと家具調の外側を付けて室内に設置するタイプなので、以外に寒さ対策ができていないのでは?と考えることができます。北海道などの寒冷地は室内が異常に暑いのです、それに比べて山のツバルはこの時期、室温でも零下になることが珍しくありません。

トイレのヒーターは水分を蒸発させますが、トイレの中や排気管の中で結露してしまい、トイレ内部に逆流していたと考えられます。(建物の構造上排気管が6mほどの長さがあることも原因の一部とも思えますが)結局、水分を外部に排気できない状況が年末から続いていたのだと考えられます。それで6日におが屑を入れ替えることになったのですが、その時に、トイレを若干動かしたりしたことで、パイプ同士の継ぎ目がずれて漏水が始まったようです。漏水したおかげでおが屑は順調に乾くようになったのですが…

この状況を改善するには?色々考えたのですが、トイレ室内だけを旭川並みに暑くすることも不経済だし、トイレ本体にこれ以上の断熱材を貼り付けることもできそうにありません。そこで、排気管から水が逆流しないように下記の図のように施工し直す方法が考えられます。

室内側より、外部側に水勾配を取り、結露水を室内に戻さない。さらに、外部排気管の下部に点検口を設けて、水抜きができるようにする。そして、図面には書いていませんが、室内の排気菅には断熱材を巻き付ける。外壁からいじらなければならないので、大きな改修工事ですが、もう少し暖かくなったらこんな感じに改修したいと思います。

工務店も設備屋さんも経験がない設備の導入は難しいですね。専用の取り付け説明書は不親切な内容だし、代理店があるわけでもないので、情報提供もない。実際に不具合が起こると、どの業者の責任か分かりにくい、等々、問題が多い部分もありますが、それでも、給水も排水もしないでトイレが処理できる魅力には勝てません。

引き続き工夫しながら使っていこうと思います。というか、一回こんな大きくて重い物体を納めてしまったら、取り出すこともできないのですけどね…

今後、バイオトイレを導入しようと思っていらっしゃる方々の参考になれば嬉しいです。

そうそう、バイオトイレは時間が経てば音が静かになるというメーカーの説明に反して、いまでも撹拌時には大きな音がします。たまに、女性の悲鳴だったり、男性のうなり声だったり、慣れない内は寝てると飛び起きるぐらいの音がします。それから、常時排気ファンを回していることと、ヒーターが使う電気の量が馬鹿にできません。これから導入される方はその点も気をつけて検討された方が良いと思います。