稲に無事穂も出てきたところで、脱穀機の修理をすることにしました。随分古い機械ですが、肝心の足踏みペダルと回転部分のギアなどは辛うじて稼働するようなので、頑張って修理してみます。写真では逆さにひっくり返っていますが、足下の木材の土台は腐れて無くなっています。鉄のフレームには木材を止めていたボルトが錆びて固着しています。まずはサンダーでボルトを削り取るところから始めます。
回転する部分もローラーの刃が2枚折れています。
まずは足下から、ということで、適当な古い材を鉄のフレームに合わせてカットして、取り付けてみます。なんとなく収まっているように見えます。
大切な足踏みペダルの視点を土台に固定してみます。片側は立派な金物が残っていたので、ビス留めして終了です。
反対側は金物が無くなっていたので、角材を組み合わせて受けを作ってみました。上に引っ張り上げる力が主なもののようなので、これでもしばらくは動きそうです。油を差して、回転することを確認したら、今度は、ドラムの修理です。
折れている歯を取り出して、同じような寸法の物を作ります。
よく見ると表面が丸みを帯びるように削られていたりして、結構、凝った作りです。仕口もあるので注意深く寸法を写して作ります。
出来上がりはこんな感じ。まあまあですね。
本当はドラムを本体から外して、分解して刃をはめ込むことが出来ればいいのですが、ボルトが錆びてしまって分解不可能だったので、新しく作った刃の中心部を45度にカットして、差し込んでからビスで固定するという方法で刃をセットしました。ビスで締め上げると両側の仕口にぎゅっと押されて、予想以上に屈強に固定されました。
床板など細かいところを修理して、足下には防腐剤を塗って完成です。サビが進んだ姿はすごみがあって良いですね!稲刈りが楽しみです。