ムササビの後始末と防寒対策

先月の初めにムササビが入り込んだ囲炉裏間の壁を外した時の様子です。この上に隙間があって、冬のすきま風の原因になっているであろうことも、この時、判明しました。

この壁の外側は、表玄関の脇にあたります。再生工事以前、この場所は、内とも外ともよくわからない納まりになっていて、下地を入れて壁を作るのも面倒な工事だったと思います。しかし、この壁の内側の上下の隙間をふさいですきま風が室内に入ってこないようにするためには、折角立て込んで貰った壁をはがさなければなりません。

合決り(あいじゃくり)の壁は、湿気ではらんだりしないようにスクリュー釘で打ち付けてある場合が多いのですが、釘抜きを壁にぐっさり刺して引き抜かなければならないので、精神的にも難しい作業です。

クギを外しても相欠きの部分にもホチキスのようなクギが打ち込んであるので、これも、ペンチで引き抜きます。

ようやく板材が全部取れて、室内の板戸の反対側が見えるようになりました。

板戸と外壁下地の納まりの間には幅2cm程度の隙間があり、ここが床下や外部と繋がってしまっています。冬のすきま風はここから吹き上がって室内に流れ込んでいたようです。

早速、杉の板材で隙間をふさぎます。専門的に言えば水平区画を作ったわけです。それでも小さな隙間は残るので、念のためシーリング材も打っておきます。

さらに、ちょっと前までは、福島の仮設住宅需要のために、鹿児島では手に入らなかったグラスウールを壁一面に詰め込みます。

当たり前ですが、室内から見てもグラスウールが見えます。

この後、外壁を元に戻して、内側の壁も戻して、作業終了。ムササビのおかげで、この壁の隙間に気がつくことが出来たので、ムササビにもちょっと感謝です。

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