10月15日から18日まで4日間かけて一反田んぼの稲刈りを行いました。なにしろ初めての稲作のクライマックスとも言える稲刈りです。気合いが入りますが、どうやって良いのか良く分からない??とりあえず、周りの田んぼを見たり、近所の人から話を聞いたり、ネットを見たり、本を読んだりして、なんとなくの知識でいざ挑戦です。
少し小高いところから見ると、全体的に良い色になっています。しかし、左奥の日陰になりがちな部分は、穂いもち病になってしまってして、色も悪く粒の入りも少ないお米になっています。日陰の部分を一番最後に刈ることにして、とりあえず手間から刈り進むことにします。
鍬で刈って、ワラで縛って、10列分を刈ったところで、竿を立てます。これも隣の田んぼを見よう見まねで立て込んでいきます。竹は近所のおじいちゃんが昔使っていたもの、コンバインにしたからもう使わない竹をあげますよ!といって、田んぼの前まで運んできてくださった年季モノです。おじいちゃん本当にありがとう!1日目はこの部分を刈り取ってはさがけして終了しました。
2日目は天気も良く最高の稲刈り日和。近所のおじいちゃんも参加して、刈り方や、縛り方、竿の建て方、一通りを教えてくれながら手伝ってくださって、一気に進みました。昔は、みんなこうやって手で刈っていたそうです。しかし、これは、腰にも太ももにも疲れが溜まってきつい作業です。一反ならどうにかなるけど、一町歩あったら気が遠くなる作業ですね。
なぜか、季節外れのクワガタも参戦です。刈り取った稲に着いていました。こんなところで何をしていたのでしょうか?
一番出来の良い場所の稲穂です。無肥料無農薬で育てた割には立派なお米ができました。
こちらはいもち病が入ってしまった稲穂。上と比べると全然違います。日陰だし水は冷たいし、無農薬だし。結果としてこのような部分もできて収量は下がりますが、下げ率は数パーセントのようなです。来年は、水をもっと温める工夫をしなければなりません。
日が当たる部分を選んで立て込んでいったら、こんな、干し方になってしまいました。これで、2週間後には脱穀作業に入れます。
今回初めて稲刈りまで体験しましたが、つくづく自分は日本人だな〜と実感しました。初めての作業ばかりなので、なにをしても最初はぎこちないのですが、すぐに慣れて身のこなしがスムーズになっていく感覚はなんとも不思議で、体の中に稲作の記憶が植え付けられているような気さえするのです。日本人であれば一度は稲作を経験することも重要だと思います。そうすれば、大切なモノは何なのか?それが、しみじみ分かってくると思います。