床下の断熱

母屋の床は昔ながらの「わら床」、わら床は残しつつ畳表だけは交換しました。新しいスタイロフォームが芯材の畳と比べると断熱性の今ひとつ、というか表面が冷たくなるほどよく冷えます。昔の人はこのわら床の畳で板の間よりは温かく快適に過ごせたのかも知れませんが、僕たちにはちょっと辛い環境。猛烈にカビもはえるので、一工夫してみます。

畳屋さんに、敷き込み鈎(手鉤)が無いと持ち上がりませんよ!といわれていたので、手鉤を購入して、畳にぐっさりと差し込んでぐぐぐっと持ち上げます。なんとか一枚目の畳が持ち上がり、その後は、順番に持ち上げて外に出しての繰り返し。

位置や向きが変わると元に戻らなくなりますよ!という畳屋さんの忠告に従って、はがした畳は、そのままの位置と向きをキープして庭で日干しにします。

畳の下は板の間、それも隙間だらけです。

こんな大胆な隙間もあります。板の下はもちろん外部!夏はこの隙間から床下の湿気が上がってきますし、冬は寒風が吹き上げてくるわけです。

まず、外気が部屋の中に入ってこないようにするために、透湿防水シートを活用してみようと思います。主に外壁用ですが、床でも条件は同じだと思います。

シートはプリント面を外側に向けて施工するので、床に引き込むとこのように裏側が見えることになります。

シートのその上に、断熱のために10mm厚の発泡スチロール板を貼り込みます。本来ならスタイロフォームが良いと思いますが、10mm厚は売っていないし、値段も高いので、発泡スチロールで代用します。

秋の日差しで干されて、気持ち軽くなった畳を敷き込んで完成です。どうにか、元通りにすることができてホッとしています。まだ真価の程は分かりませんが、床からのすきま風が無くなっただけでもずいぶん温かくなると思います。

コメントを残す