炉縁の傾きを修正

再生工事が完了した直後の囲炉裏間の様子。まだ物も無くてすっきりしていて良いですね。

右下の囲炉裏をよく見ると▲のところが浮き上がって隙間ができています。昨年の冬はこの隙間からの強烈な寒風に悩まされました。

この写真は再生工事前のものですが、炉縁が浮き上がっているのが見えます。ずいぶん前からこの囲炉裏の縁はこんなふうにちょっとゆがんだ状態でセットされていたようです。

火棚もあがったので、足下も直すことになりました。まず、炉と縁の間を埋めていたモルタルを取り出して、縁を取り外し浮き上がっている原因を探します。

原因は組み上げた炉の出っ張りでした。それを丹念に削り取って、縁が収まるスペースを確保します。

めでたくすっぽり入りました。しかし、なんでこんなことに?妻が何か気がついたらしく炉縁の寸法を測ってみると、一見正方形に見える縁ですがそうではなく、縦横で寸法が違うことが分かりました。炉石の形も正方形ではないので、実は、もともと、上の写真の配置ではなく、縁を90度回転した状態でセットされていたのではないかと推測できます。いつの時代か。いい加減な大工さんが畳みでも張り替える時に間違えてセットしてそのままになっていたのかもしれません。

この後は、漆喰モルタルでも買ってきて、隙間を埋めれば完成です。炉縁が水平になって綺麗に収まり、部屋全体もさらに落ち着いた感じになりました。こういう作業はいかにも古民家再生という感じで楽しいですね。

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