12月4・5日と冬晴れが続いたので、大急ぎで天日干しが終わっていないお米を干しました。近くにある、丘の上の日当たりが良い舗装道路は大人気で、この日も僕たちを含めて3組がお米干し。道行く人達も軽トラの中から「お米の干しかたですか、天気がよくて良いですね」と声をかけてくれます。
お米の水分量は農協の買い入れでは、1俵500円の負担金で14.5%程度に乾燥して納品となるようです。この数字は長期保存には向いていますが、味の点では乾燥しすぎだと、隣でお米を干していた農家の方が教えてくれました。籾のままで保管してもお盆を超えると小さな蛾が発生してしまうので、それを押さえるためには15%代まで乾燥させる必要があるのですが、本当に美味しいお米は16%代の水分量なのだそうです。お盆までは16%の水分量のお米を楽しんで、お盆を超えたらそれより乾燥した物が残るように量を調整することが重要なようです。
干し掛けしていた籾は17-18%の水分量になっていて、日差しが強い日は2時間も干せば、だいたい1%は下がるので、それを目安に干していきます。
この作業で大切なのは、籾を上手にひっくり返して、まんべんなく乾燥させることだと思います。その際に役に立つのは上の写真のような「籾反転機」昔売っていた道具なので、今は珍しい物ですが、山のツバルにも是非一つ揃えておきたい道具です。きっと、どこかの納屋で眠っていると思うんだけどな〜・・・
ここからは新燃岳の噴煙がちょっと見えます。最近活発になってきている新燃岳の火山灰が降る前に、どうにか天日干しを終えて一安心。唐箕の作業も並行して進めて、ほぼ終了。天気が悪い中、脱穀から選別乾燥まで、1ヶ月かかりました。。。
でも、お日様のぬくもりもたっぷり吸収した美味しいお米が出来上がったはずです。明日は、もみすり器に通して新米を堪能したいと思います。これで今年も年を越せそうです。