自然農へ移行するための畝作りというか溝掘りを毎日少しづつ進めています。粘土質の田んぼの土は硬いところはものすごく固くしまっているし、ぬかるんでいるところはスコップにガッツリくっついてきて重くてスコップが持ち上がりません。そうこうしながら、4mおきに25cm幅の溝を掘り終えて、周囲に回す溝を掘り始めたところです。周囲の溝は少し広めの40cm位の幅で掘るようにと教科書に載っているので、そのままの幅で掘りすすめていますが、ちょっと幅が広くなっただけで大仕事!ちょうど始めた場所がぬかるんでいるところだったので、なかなか掘り進みません。
すぐ隣では新しい砂防工事のための現場小屋を整備するために、重機で整地する作業が進められています。機械でやればあっという間に出来上がってしまう程度の溝です。でも、二酸化炭素も排出しない農業を目指している僕たちとしては極力化石燃料のお世話にならないように頑張っていきたいところです。
ところで、僕たちがお手本にしている自然農の教科書は
自然農・栽培の手引き(鏡山悦子著)です。
図解入りで丁寧に書かれていて初心者でも理解、実践しやすい内容となっていますが、平易な文章でとんでもない作業をさらっと書いてあるのには恐れ入ります。しかし、その作業を著者は淡々と毎年繰り返しているのです。凄い人がまだまだ沢山います。この教科書の添削原稿を先週の日曜日にお邪魔した自然農の収穫祭の席で見せていただける機会がありました。身を犠牲にした経験とそこから得た知恵をすべてこの本に押し込んだ鏡山さんの愛情を感じる原稿でした。これからも大使にしていきたい本です。
ちなみに、この日の収穫祭は鹿児島の都心部にほど近い姶良という場所で、自然農をされている方々の集まりだったのですが、それまで、鹿児島で自然農を営んでいる方の情報が手に入らずに、少し焦っていたのですが、一気に輪が広がり幸せな日曜日となったのでした。
今年の収量はヒノヒカリだけで340kgほどありました。来年は多分半分程度まで収量が減りますが、田植えから手作業だけで進められる上に、無農薬、無肥料での稲作も引き続き行えるので、今から楽しみです。
溝を掘ったら、溝の内側の畝に藁を蒔き敷き詰めていきます。それが、来年の稲の栄養となります。その、稲藁の層が10年も重なると、充分な収穫量が見込める田んぼになるそうです。10年間、借り続けられるかどうか分かりませんが、できるところまで頑張っていこうと思います。

