山のツバルの田んぼでもそろそろ田植えの準備を進めています。周りの慣行農業の田んぼでは田植機での田植えがほぼ終わっている状況。田植機は4-5列を一度に植え付けるタイプのもので、100万円〜180万円ほどします!その代わり、一反30分もかからずに田植えができるばかりではなく、オプションをつければ同時に薬剤(除草剤)や追肥の散布もできるようになっています。一反の田んぼに100万円の機械・・・10年間使えるとしても、一年で10万円の償却。でも、一反の田んぼからは10万円の利益は絶対に出ません!だったらお米をスーパーで買った方がマシ!!
対して、自然農の田植えは手で植えていくので、自分の体がしっかりしていれば、ご飯代だけで田植えができます。そのご飯のお米も昨年同じ田んぼから取れたお米なので無料みたいなものです。お金はかからない代わりに、のんびりゆっくり時間をかけてすすめます。それが自然のリズムとも呼応していくのだと思います。
写真は姶良の自然農の師匠さんからいただいた材料で作った作付け縄。先日の田植え研修の際に、古材を切り分けて、鉄棒を貫通させる穴をボール盤であけていただいたものです。貫通部分は垂直でないとダメだし、上下の寸法が揃っていないとダメだし、なかなか手持ちのドリルでは旨く作れない部分です。家に戻って組み立てるときに縦材の先端にちょっと飾りをいれてみました。柿渋も一回塗ってあります。少し手を入れて作っておくと大切に使うので長持ちするかな?杉材なので細かい部分がポロリと取れてしまうかも、とも思いますが、充分に乾燥して締まりきった古材だったので多分大丈夫でしょう。
山のツバルの田んぼは、現在こんな感じ。うっすらと草が生えてきています。左上の畦で区画された部分は、日陰になって稲が上手く育たないところ。溜め池にして、山の清水を少し温めてから田んぼに流し込んでみようという作戦です。
まだまだ稲藁がそのまま残っていますし、草もまばらです。表面にはアナグマが鼻を突っ込んだ痕が無数にあります。田植えをしたら早い内に水を入れておかないと、植え付けた苗をアナグマにひっくり返されてしまうかも知れません。そういうこともあって、田んぼの西側・山とは反対の方から田植えを始めようかと思います。
その前に、溜め池にする田んぼに田植えをしてみました。耕さずに、肥料もあげず、水も冷たく、日当たりも悪い!そんな場所に一本植えしたらどうなるのでしょうか?ちょっと可愛そうですが実験してみます。