田植えから2日、雨も沢山降ったので田んぼに水がたっぷり入りました。ようやく水田らしくなってきてホッと一安心。田んぼが水平ではなく、画面左側に向かって高くなり、画面中央の手前が一番低いという状況になっていますが、高いところはヒタヒタになって、深いところも深すぎないレベルにどうにか調整ができました。
水の引き込みをどのようにしているかというと
これが田んぼの全体図、北東から撮影しています。南側に山や杉があってけっして条件の良い場所ではありません。それに、用水路よりも水上なので、用水路の水が使えない高さにあります。水色の矢印の奥に、田んぼと同じ地主さんが所有している杉林があり、その中でわき出して流れ出てくる清水を、小さなダムを造ってせき止めて使っています。
黄色い矢印の部分は溜め池にしている水田です。杉の木の陰になってお米が全然育たない場所です。ここにダムから水を引き込みます。その水を、日当たりの良い場所を選んで、赤いラインのように配置した透明ホースの中をゆっくり流して温めて、田んぼの南に送り出しています。ホースの全長は80m位です。夏でも17℃しかない清水がどれだけ温かくなるかは梅雨明けを待って計測してみますが、近所の農家の人の意見では、天気の良い日で30℃くらいまで上がると良いようです。
これがビーバーダムと呼んでいる小さな堰きです。大雨の翌日は写真用に土砂で埋まってしまうので、その都度、土砂を取り出さなければならない手間がかかるダムですが、水の流れ落ちる音が可愛くて気に入っています。左下に見える青いホースで溜め池にしている水田まで送ります。
ホースからそのまま吐水するのでは味気ないので、ちょっとだけ竹筒をかませて水を流し込んでいます。この水田で滞留している間にも水は少しは温まるかも知れません。
水田からビニールホースへの送水口です。泥で遊んでいるとついつい左官屋さんみたいなことをしたくなってしまいますね・・・
径75mmの塩ビパイプの先には水量の調整部品をつけています。竹に杉の葉をはさんでいるのは、ゴミや泥がホースに流れ込まないようにするフィルターです。杉の葉は水の中でも丈夫だし、ゴミを綺麗に超し取ってくれます。
塩ビパイプとホースの接続はビニールテープで数回撒いて止めているだけです。念の為ビニールのヒモでも巻いていますが、多分、ビニールテープだけで大丈夫。この積水のポリロンチューブ、薄くて頼りない、極薄のビニールホースですが、実に良い仕事をします。すごく低い水圧の水を80m先まで難なく送水しています。