1月より、南太平洋の島国ツバルにいます。今回は首都の島からさらに200kmほど赤道よりのヌイ環礁まで遠征し、「ツバルに生きる一万人の人類」プロジェクトを進めてきました。ほぼ島民全員501名のインタビューを終えて帰国の準備をしているところです。写真はヌイ環礁のラグーンの上に浮かぶ満月の写真です。ちょうど雲間から顔を出したところを撮影でき、印象的な写真となりました。
インタビューの中でも特に印象的だったのは、次の写真のAla Lolesi氏(63才)島の長老会議のメンバーです。彼は家族の食料を確保する為に、日々、釣りに行き、芋畑でも汗を流し、ココナツをとる為に高い椰子の木にも登れるほどタフな身体をキープしている1人です。100年後のツバル人に何を残しておきたいですか?という質問に対して、他の島の人々は、芋畑、ツバルの文化、伝統的な家、など具体的な回答を寄せてくれた中で、彼1人だけが「ツバル、そのものを残したい」と力強く答えてくれたのでした。優しいまなざしと引き締まった身体、こういう年のとりかたを是非したいものです。