僕達が引っ越してくる以前から、この家の屋根裏はムササビの子育ての場所となっていました。溜まった糞の重みで天井が落ちたとか、ムササビが部屋の中に入ってきてしまって、おばあさんが引っかかれたとか・・・
絶滅も心配されている野生動物なので、大切にしてあげたいのですが、朝方、天井裏をゴソゴソしてうるさいし、屋根や壁の下地を食い荒らして、家のためにも良くないのです。どうにか穏便に出て行ってもらおうと色々工夫をしてきたのですが・・・
バタバタ走り回る音を聞きつつ、稲刈りをしていました。ようやく稲刈りも終わったので、天井裏に入ってみると、いました!画面中央にムササビが写っています。
最初、つがいかと思っていましたが、親子のようです。母親は屋根裏をグルっと一周駆けまわって出て行きました。子供のムササビの背後には巣のようなものも見えます。
やはり巣ができていました。そして、やっぱり、下地をかじっています。これさえなければ、多少うるさいのは我慢しても良いかな?と思うのですが。。。
母親が外に逃げ出した瞬間。屋根と垂木の隙間から出入りしているようです。隙間の大きさはH=50mm W=200mm 程度でした。このくらいの穴で出入りできるようです。この穴は、ムササビを追い出してから塞ぎます。
もう一箇所、ずっと巣になっている場所があります。押入れの上なのですが、なかなか手が入らずに困っていた場所です。この写真の奥の突き当りにあります。昔の天井が残っているので、それを、取り外して、人が入っていけるスペースを作ります。
ようやくたどり着いてみると、ここにも大量の杉の皮。よく運べるな・・・感心します。とりあえず手でつかみ出しておきます。
隅の方に隠れていたムササビの子供も取り出して、巣箱に入れます。爪はまだ柔らかくて痛くないのですが、一回油断して親指を噛まれちゃいました。「大丈夫、こわくない!」って言ってあげる余裕はありませんでした・・・
夜になって巣箱から顔を出して周囲を伺うムササビの子供。この後、親も来てどこか他所の場所に引っ越して行きました。戻ってこないといいのですが・・・