4月15日から開始した田植、ほぼ2ヶ月かけてゆっくりと進めてきましたが、今日、ようやく一段落しました。引き続き草刈りがあるので、果てしない作業がまだまだ続きますが、中締めという感じで整理しておこうと思います。
4月15日に直播きを始めた畝です。2月も経っているので、草で覆われてしまっています。15cm程度まで成長した苗があるところもあれば、ヒョロヒョロと爪楊枝程度の苗もあります。冬季にバラ撒きをした米ぬかの偏り具合によるのかもしれません。まったく生えていないところには、畑苗代からの苗を捕植していきます。
試行を続けて3年目のパレット苗。128穴のプラグパレットの一区画に2粒か3粒の籾を下ろして、発芽まではビニールを掛けて温室状態にして、発芽してからは温室内が高温多湿になり過ぎないように、風通しを工夫したりしながら育ててきました。昨年は30度を超える高温にさらしてしまって、苗をダメにしてしまったので、今年はその点には気を使いました。
催芽(さいが)をした籾をおろしたので週間後の4月15日には発芽しました。それから、水やりをして5月8日からポッド苗の田植を始めました。植え方は直播きと同じです。草をどかして、根切をして、植え込みます。小さなプラグは根の部分も小さく、植えやすいのですが、、、今回わかったことは、苗が長持ちしません。
7・8cm程度まで育ってからは、それ以上大きくならないばかりか、徐々に黄ばんできてしまい、あきらかに養分が足りない状態になりました。プラグが小さい分、土も少ないようです。また、度々の水やりで、プラグの下の方の土が流れ出てしまって、根が宙に浮いているような苗もありました。
5月後半にはこのような感じになってしまいました。パレットで苗を育てるときは、苗ができてから1週間くらいで移植しないと苗を痛めてしまうようです。自然農向きではありません。
それに対して、畑苗代はやはり自然農に向いているようです。4月3日に種を下ろした苗床、途中2回ほど草取りをして5月27日にから苗代の苗の移植を始めました。
ここまで大きく育てば、田植も楽しくなります。畑苗代の苗は、田植中もすくすくと育っていきますから、大きめの苗から随時移植していくことができます。田植に時間をかけても苗が痛むこともありません。この方法を考えだした川口由一さんは本当に凄い人だと思います。
詳しくは氏も共著の「自然農・栽培の手引」にイラスト付きで紹介されています。
この教科書通りに進めればいいのですが、実験魂がまだまだ収まらず、今年はもうひとつ挑戦してみました。
通常は鎌で草をどけて、手のひら程度の面積の根切をしてから苗を移植します。しかし、硬い地面や、草の根ががっちり入っている所をガリガリ鎌でかき分けていく作業は、辛い時もあります。ずっとしゃがみっぱなしの姿勢も身体への負担が大きいものです。
残りの数列を、少し違う方法で植えてみました。まず、充電式草刈機に「水際の達人」という直径15cmの小ぶりな歯をセットして、苗を移植するライン上の草を刈り、表土を削ぎ取ります。露出した土に、先が尖った棒で穴を開けていき、そこに苗を移植します。立ち姿勢で行う作業が増えるので、腰や背中は楽です。
太めの鉄筋棒で開けた穴に、苗を移植していきます。これは、簡単!問題は苗の周辺を根切していないので、この後の雑草対策がどうなるか?というところです。苗の間隔は15cmと20cmの2パターンを試してみます。
今後は草刈りをグイグイ進めなければなりませんが、ちょうど梅雨入り(6月2日)週明けの8・9日は強い雨の予報。しばらくは強い雨が続くようなので、田んぼの仕事は一休みです。