薪小屋3号

生活の拠点を山のツバルに移してから、薪小屋を1号2号と作ってきました。どちらも当座ある薪を収納するために作ったので、簡易型でした。薪があるおかげで、ここ4年、灯油を買わないで済んでいるので、とても助かっています。いずれもっと大きな薪小屋を作って、その屋根にソーラーパネルを載せることを目標としていましたが、材料の入手や、場所の確保など、順番に片付けてきて、ようやく薪小屋3号の製作開始となりました。

民家の解体などのお手伝いをへて集めてきた廃材、古材の束。これでどうにか薪小屋の構造が組めそうです。

今まで、地面に水平を出して基礎の位置を決めていく水盛という作業がとても苦手だったのですが、今回は新兵器投入です。ツバルで工事を終えた建築会社さんから提供してもらった「RL-H4C」という機械。設置した場所で自動で水平を取り、周囲にレーザーを照射してくれるスグレモノです。そのレーザーを目印に地面に打ち込んだ木杭にマークをつけて、そのマークを頼りにしながら横に野地板を張り巡らせば、水平の規準になる囲いができあがります。

場所は敷地の北側、幅9m、奥行き1.2mで計画します。次に、野地板の水平を頼りに、地面の整地をします。土を削ったり盛ったりしてなるべく平らにして、地面からの束石の高さをそろえる準備です。

高いところを掘り返してみると、昔の持ち主が捨てたのだろうと思われる、腐ってボロボロになった畳が出てきてしまいました。畳縁や、畳を編むのに使っていたテグスのようなビニールが草や木の根っこに絡まって、なかなか取れません。。。

掘っても、引っ張っても、どうにもならない負の遺産、、、少しずつ取り除きながら地面を削っていきます。なかなか束石の据え付けまで辿りつけません。モクモクと作業をして、どうにか地ならしを終えた後に、水平に張った野地板に、柱の位置をマークして水糸を張ります。4隅の直角を確認してから、いよいよ束石の据え付けです。

水糸の交点を掘り下げて、束石を入れる穴を開けてから、砂利を用意します。今回はまとまった量が必要だったので、近所の採石場から選別していない土混じりの砂利を購入してきました。土や細かい砂利などをふるいにかけて選別してから使います。

穴の底を突き詰めてから、少し大きめの石を並べます。その上に砂利を入れて、更に突き詰めます。こうすると、束石が沈まなくなるのだと思いますが、実は、どうしてこのような石と砂利を入れるのか、良く知りません(笑)

次に束石を入れます。その前に束石の上面に、柱の位置を書いて、あらかじめ張ってある水糸と位置合わせをしやすくしておきます。

平面の位置を合わせながら、束石の高さもあわせて行きます。最後の微調整には束石の砂利の上に砂を入れて行いました。微妙な高さも調整できるし、水平方向の位置も砂が滑るので合わせやすいのです。

どうにか据え付け完了。12月1日に始めた工事ですが、12月20日までかかりました。一番苦手な地業が年内にできたのでほっと一安心。柱や梁の加工と建てこみは来年になりそうです。

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