山のツバルの代表的な再生可能エネルギーは薪です。お風呂用には杉や檜などの針葉樹、薪ストーブには針葉樹以外の堅木を使っています。周囲が杉山ばかりの財部町では杉の入手は比較的簡単で、廃材なども活用すれば、太陽熱温水器も併用しているため、お風呂を沸かす薪に苦労することはありません。
しかし、薪ストーブ用の薪の入手には苦労しています。近所の人や土木工事関係者など、針葉樹以外の木を伐採するときには教えて下さい!と声掛けをしたりしていますが、なかなか思うようにはなりません。
先日も、隣の家に庭に突然大量の木材が運び込まれました。椿、肉桂、樫もあるようです。おー良い木が揃っているな〜 と話を聞きに行くと、隣人が木こりさんに頼んで、分けてもらった木で、割るの手伝ってくれる代わりに、山分けしようという、ありがたいお話!
乾燥が進むと割れなくなってしまうので、他の予定を後送りにして早速薪割りブートキャンプ。およそ3トンほどあります。
隣人がチェーンソーで短く切って、それを僕が斧で割ります。最近気に入っているのはこの小ぶりの斧。一番最初に購入した、2kgの刃が付いている斧よりも、写真の小ぶりの斧のほうがよく割れるのです。この斧は、近所の木こりさんの古民家の解体を手伝った時に頂いてきたもので、職人仕様です。
1日目はここで終了
3日かけて太い木はほぼ薪になりました。
とりあえず積み上げて一段落。この量で1シーズン分は十分に確保できます。この後、枝の処理に入ります。
薪は2年ほど乾燥させないと薪ストーブでは使えないので、この後、いま製作中の薪小屋に移動して、さらに乾燥を進めます。
自然エネルギーは手間もかかるし時間もかかります。2年後の冬を目指して薪を割るという作業は、2年後の冬も今と変わらない生活があることを信じているからこそできる作業です。しかし、今回薪を割りながら思うのは、現政権や川内原発への不安ばかりです。それに、気候変動もあります。
山積する問題にも出来る限り声を発しながら、未来を信じて生きていく。大変な時代になっていると思います。