山の幸

4月になると、たくさんの山の幸で料理も楽しくなります。まず、ご近所さんの竹林から掘り出してきた竹の子。掘り出したらすぐに竈と羽釜と米ぬかでアク抜きをします。羽釜の中にクサリが投げ込んであるのは、竹の子が浮いてこないための重しです。

大根のとぎ汁でアク抜きできるという話を聞いて、その方法も試してみました。大根汁のほうが香りよく歯ごたえが良い竹の子に仕上がります。でも、米ぬかも捨てがたい。料理に合わせて使い分けるのが良さそうです。ちなみに、大根汁を水で倍に薄めた中に、薄めにスライスした竹の子を浸けこむだけです。1晩ほどでアクが抜けます。

竹の子と同じ時期に食べごろになるのはノビル、あちこちに勝手に生えてくるのを引き抜いて軽く湯がくだけ。酢味噌和えが美味しいですね。

ワラビやゼンマイもこの時期です。写真はゼンマイ。個人的にはワラビの方が好きです。

ワラビに飽きた頃に食べごろを迎えるのはフキ。さっと湯がいて皮をむいた後の透明感のある緑色はなんともいえません。冷蔵庫で保管していた竹の子と合わせて煮物にしたりすると絶品です。

この時期はヨモギの葉っぱも若葉が出てきて美味しいものです。写真は乾燥させてお茶を作っている様子。今年の4月は梅雨のように雨が連日続いてしまって、途中、薪ストーブの力も借りて乾燥させました。鹿児島では火山灰が降るので、天日乾燥には結構気を使います。ヨモギ茶は夏に飲むとスッキリして美味しいですね。

こういう山の幸を堪能できるのは、ここの土壌が放射線に汚染されていないからです。生まれ故郷の福島では絶対に味わえない山の幸。こんな普通の幸せを破壊してしまう原発が動き続けていることには本当に怒りを感じます。

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