昨年、妻が足を滑らせて骨折した勝手口の枕型のコンクリートの修正にようやく取り掛かります。すでに事故から1年経ってますが、、、天端の平らな部分はそのままにして、緩やかな傾斜がついている部分にコンクリートを打設して、平面に修正します。
一応一級建築士ですが、設計者というのは施工はしないので、コンクリートの打設作業は実はこれが初めてです(汗)
平面になっていて残せそうな部分の外側の斜めの部分をハツリとるところから作業開始。グラインダーにコンクリートカッターの歯をつけて、グリグリ溝を作ります。こんな風でいいのかな?と思考しながらの作業です。しかし、グラインダー使うと粉塵が舞いますね。マスクは必需品です。
歯を縦に入れたり、斜めから切りつけてみたり、色々工夫しながら、斜めの部分を除去します。
型枠をグルっと回します。一応、水勾配も確保してあります。
ようやく人生初の生コン作りにとりかかります。学生のころモルタルで模型を作ったりした事はあったのですが、コンクリートを作るのも初めてです。色々調べて、セメント:砂:砂利 を1:3:3の配合で混ぜて行きます。本来、砂利はもっと多く入れたほうが強度が出ますが、勝手口のタタキなので強度は求めず、取扱やすさを目的に、こんな配合にしています。
まず、砂とセメントをかき混ぜます。セメント3kg 砂9kgです。砂にまんべんなくセメントが付着して、全体が均等な色になるまでかき混ぜます。セメントは骨材と骨材をつなげる役割をするだけなので、ここでムラがあるとしっかりとしたコンクリートができません。
次に砂利9kgを投入してかき混ぜます。最初から砂利を入れるとかき混ぜるのに苦労しますから、砂利は最後にいれます。かき混ぜて、かき混ぜて、こんな感じになりました。
ここでようやく水の投入。DIYでのコンクリート作りでは、水はセメント重量比で半分の量という目安がありますが、2リットルほと入れて、ようやく見慣れたコンクリートの柔らかさに練ることができました。
ここまででも、もークタクタです(笑)なにしろ、砂利は昨年近くの採石場から買ってきた無選別砂利からフルイにかけて選別しなければならないし、砂も再生工事のときに使い残されたものから、同じくフルイをかけてその都度準備しなければならないので、しゃがんだ姿勢の仕事が多すぎるのです。折角あるのだから使わないと!特に砂は買うと結構高いので、短いにあればひと手間かけて使いたいですよね。
いよいよ打設!斜めの部分を苦労して削り取ったのは、新しく打設するコンクリートに厚みを持たせる必要があるからです。だいたい想像通りの厚みを確保することができました。
丸一日かかって打設完了。表面は金ゴテで押さえています。これも初めての作業でしたが、現場で職人さんがコテを使う様子をよく見ていたので、見よう見まねで、なんとなく仕上げることができました。こういう小さい面積なら素人でもできますが、大きな土間を平滑に金鏝押えするような作業は、左官屋さんに任せたほうが良いと思います。
猫を飼っている家では、結局、最後はこうなります(笑)
勝手口の向かって右側にソーラーパネル用の電池置き場を作る予定なので、その端っこに当たる部分にもコンクリートで立ち上がりをつくりました。一応、鉄筋棒を一本だけ入れています。
今回の作業ではセメントを20kgほど使いましたが、かき混ぜるだけでも一苦労。ミキサーがあると良いですね。