ソーラー単管パイプ架台

山のツバルのオフグリッド・ソーラーシステムは185wのソーラーパネル5枚を2組並列に接続する構成になっています。今までは薪小屋の上に設置した5枚だけで運用していました。さらに5枚をどこに設置するか?ずーっと検討していましたが南側に向けて設置できる場所で、隣家の杉の影響を受けない場所に、単管パイプで架台を作って設置することにしました。

敷地東側、当初は竹やぶだったところを整理して、果樹などの苗を植えている場所です。小高くなっていて比較的障害物が少ないので、ソーラーパネルの位置としては良さそうです。

一番シンプルな部材構成で組み立てて位置決めをしているところ。地面が平らではないので、ただ置いただけでは歪みます。

大体の位置を決めたら枠を作って、水平を取り正確な位置を決めていきます。

基礎を作らずに単管を土に打ち込んで掘っ建てで作ります。水糸(黄色)の交差した部分に柱を打ち込みたいのですが、土にマークを付けられないので、ダンボールで型紙を作って、位置を落とし込んでみました。この後、ダンボールの丸をペロッと外せば、打ち込み用の穴が出現します。しかし、ここでいくら正確に位置を落としても、打ち込む時に土の内部の抵抗に依って、位置がどんどんずれていくので、正確な位置決めはあまり意味が無いことが、この後分かりました(笑)

とりあえず2本打ち込んでみたところ。1mほど打ち込んでいます。幸い、柱間の寸法は設計通りに収まったので、この2本の位置を基準にして、さらに2本を設置します。

多少の位置のズレに対応できるように山芋掘り用のスコップで大きめの穴を掘ります。こちらは60cmほどの深さです。

位置と高さを微調整して、どうにか基本になる形が組み上がりました。途中からは妻も参加して、ここまでの作業を午前中のうちに済ますことができました。

単管パイプで制作をすると、出来上がったものに工事現場感が残るのが気に入らないところです。今回使っている金物はJOINT工業さんが販売している「かん太」というシリーズ。値段は張るのですが、スッキリ収まるしサビも出ないので、安心して使えます。

さらにこの金具の利点を活かして、角度を変更できる架台を制作してみます。写真のH型のフレームにパネルを設置します。フレームは手前の2箇所の金具を支点にして、角度を変更できます。最後に図面も掲載しています。

初日の作業はここまでで終了。

翌日パネルを設置します。まず平らにおいて固定してから、角度を設定します。

このような設置は実際にはしませんが、パネルは季節の太陽の高度に合わせて、0度から60度まで角度を変えることができます。これで1割ほど効率が上がるそうです。特に冬場は発電量も下がるので、1割アップには期待大です。

後ろ側からの様子。水平にすると支持するパイプが邪魔な位置にきますが、鹿児島では夏18度、冬50度位の角度設定になるので、その場合は、パイプはそれほど邪魔にならなくなります。

パネルの裏側はこのようになっています。

補強材を入れて夏の角度に合わせたところです。良い感じに組み上がったと思います。この後、配線のために穴掘りをしなければなりません。稼働までにはまだまだ時間がかかりそうです。

最後に可動部分の断面図を掲載しておきます。

 

 

 

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