今年も米作の季節が始まりました。まずはパレットでの育苗のスタートです。8×16の穴に2粒ずつ籾を置いていきます。椅子に座ってできる作業なので、田んぼや畑に苗代を作るよりは随分楽にできます。籾は1週間ほど浸水して催芽してあります。
昨年までは籾をセットしたパレットを畑の畝の上において、そこにビニールを掛けて簡単なハウスを作って育苗していました。(お茶碗への旅の始まり)畝の上にパレット置く方式は、朝晩ジョウロで水やりをしないと、すぐに乾燥してしまうので手間がかかるのと、水遣りのたびに土の中の養分が流れ出してしまうようで、成長が思わしくなく、苗の先から黄変することが度々ありました。
今年からは岡山で同じように自然農に取り組んでいらっしゃる「自然農とカフェ暮らし」の西尾さんのアイデアを拝借して、浅いプールを作り、そこにパレットをセットする方法に切り替えました。四方に角材を置いて、その上にビニールシートをひいて水を入れるだけの水たまりのようなプールです。
プールの上には簡単な温室をセットしてみました。
1週間ほどでめでたく発芽。写真は10日後の様子です。
今回はパレットに入れる土を、庭の片隅を掘り起こした土+落ち葉堆肥+籾くん炭、を混ぜて作ってみましたが、落ち葉堆肥の中に残っていた小さな葉っぱが、籾の根っこが下に伸びていく際の障害となっている穴がいくつかあったので、次のパレットからは落ち葉堆肥は使用しません。市販の育苗培土の様な、きめの揃った赤土のような土を探してみようと思います。