レンゲもそろそろ終わりそうな春の田んぼの様子です。ここは2011年から借りている田圃ですが、周囲の杉の木の影が年々大きくなり、1反の面積の中の半分程度しか作つけができなくなっています。腐植の層は十分に出来上がっているので、続けていきたいのですが、杉は大きくなり続けるでしょうから、今後、作付けできる面積は減る一方です。
幸い、同じ地主さんが持っている条件の良い隣の田圃をお借りすることができたので、今年から徐々に隣の田圃にシフトして行くことを予定しています。シフトが完了するまで1.5反の面倒を見なければいけないので、重労働なのですが、、、特に畦の草刈り。。。過渡期のことと考えて頑張るしかありません。
この田圃は集落の人達が使っている用水路よりも高い位置にあるため、用水路が使えません。その為に、山からの湧き水を堰き止めて、そこからパイプで水を引いています。完全に無農薬な山水掛け流しの環境は最高なのですが、堰き止めた小さなダムの管理やパイプの管理には苦労することも多いです。
新しい田圃を使用できるようにするために、まず最初に、現状の田圃の北側にある田圃に水を引き込む作業をはじめました。
ここは2016年の6月に崖が崩れた場所です。崖に沿って給水パイプを設置していましたが、崩れ落ちてきた土砂に流されてしまいました。崩れ落ちた崖のオーナーは「自然災害だから」「人の手では片付けられない状況」という理由で、崩れた崖の修復作業はしません。
この時は、電柵のヘッドも壊されたし、パイプの補修や追加の費用などもあって結構な出費。その上、要らない作業の追加となったので、心理的にはお金に換算できない損害となっていますが・・・気を取り直して、崩れた土に溝を掘って、給水パイプの設置を行いました。
崩れた土砂の先には、現在作付けしている田んぼがあります。その先の右側が新しくお借りした田圃。そこに向かってパイプを伸ばしていきます。水勾配を取りながらの作業なので、時間もかかります。
奥の杉林の中を流れる湧き水の小川から、ここまでパイプを引いてきました。背後にある新しい田圃へのパイプはすでに設置してあるので、そのパイプに水を流し込んでいきます。
ちなみに使っているパイプは直径が40mmの塩ビパイプ。角度をつけたり、コックへの接続の際は直径38mmのサクションホースが、塩ビパイプの内側にピッタリハマるので、それをねじ込んで接続部品にしています。
新しい田圃は表面が地割れしているので、水が溜まるかどうか分かりませんが、しばらく水を流し続けてみます。昔から作付けしている田圃は、これから田植えを始めます。
[…] 水源になっている山の湧き水を堰き止めた小さなダムから、40mmの塩ビパイプで運んでくる水の流量では、2反の田んぼの水を補うことはとうてい不可能で、また、新しく開墾した田んぼは、水の抜けやすい田んぼなので、あっという間に水が抜け落ちてしまって、写真のような有様。 […]