昨年と同じ場所で紫そら豆の成長を見守っていたところ、一部、背丈の低い株ができていました。
近寄って見てみると、おー大量のアブラムシ!アブラムシは窒素過多の場合に発生するとよく聞きます。自然農では無肥料で栽培しますから窒素過多になることは考えられないのですが、そら豆は土中への窒素固定の力が強いのかもしれません。同じ畝への連作は気をつけたほうが良いのかもしれないですね。
アブラムシごときでは、特に対策もしないで放置するのですが、最初一株だけに発生したアブラムシでしたが、子供もたくさん生まれて、左右の株にも広がってきたので、対策をすることにします。と言っても農薬は使いませんので、代替案として石鹸水をスプレーして見ます。
髪でも体でも洗えるオリーブオイル石鹸として有名なアレッポの石鹸、山のツバルでもこの石鹸を使っています。これを2リットルほどの水を入れたボールの中でゴシゴシ手を洗うようにして溶かし出して、水が緑っぽい白濁色になった頃に、バージンオリーブオイルを大さじ1杯くらい入れ、霧吹き器に移してから上下に振って水と油をよく混ぜます。
それをアブラムシが発生しているところに吹きかけて見ます。
ゴキブリに洗剤をかけると窒息して死んでしまいますが、昆虫は体の側線に呼吸器官があってそこに粘性のある液体が付着すると窒息するのだそうです。アブラムシも同様です。石鹸の膜やオリーブオイルの幕がアブラムシを窒息させるかどうか?
実験の結果は大成功! アブラムシも命なんだから大切にしなきゃ!とかいう声も聞こえてきそうですが、自然保護をしているわけではなく、美味しいそら豆を食べるのが目的ですから、致し方がない。ということにしてください。
その後、残りのアブラムシはテントウムシの幼虫が食べてくれました!石鹸水はテントウムシの幼虫には影響を及ぼさないようです。無農薬って素晴らしい!(4月17日追記)
そら豆も天を向いて膨らみ始めています。収穫が楽しみです。