ワールド・オーシャンズ・デイの6月8日、かごしま環境未来館で講演をさせていただきました。
今回は、ツバルの隣国のキリバス共和国人でもある日本キリバス協会のケンタロ・オノさんとの2本立てのお話です。キリバス、ツバルが揃ってお話をさせていただくのは日本で初めてのことです。後半はJEANの理事の藤枝繁さんが司会を務めてくださって、パネルディスカッションも行われました。
左がケンタロさん、右が藤枝さんです。会場には50名ほどの人が集まってくださって、流石に鹿児島市内には意識のある人が住んでいるな〜という印象です。
パネルディスカッションの前に、司会を務めてくださった藤枝さんから、海洋ゴミのお話がありました。日本の海岸にも漂着ごみがありますが、他の国の海岸には日本のゴミが漂着しています。私たちの生活から排出されるすべてのものが、環境に負荷をかけていることが実感できる内容だったと思います。
このイベントの直前に、オーストラリアの国立研究所National Centre for Climate Restorationから発行されているBreakthroughというシリーズのレポートの最新号「WHAT LIES BENEATH」が発表されたばかりでした。その内容は、このまま気候変動対策を怠っていると30年後には人類の文明の終焉が始まるだろう。という内容です。
オーストラリアでも激しい気候変動が観測されています。上の図はClimatecouncil.org.auが発表した今年1月の熱波の様子です。この熱波は3月まで続き、同国の北部では同時に洪水を伴う豪雨となっていました。
このような気候変動の状況を見ていると、30年の猶予しかないというのは真実味があります。その防止のために市民ができることは、毎回の講演会でお話をさせていただいていますが、大量生産大量消費大量廃棄のシステムからの卒業が大切だと思います。
世襲議員による愚策のおかげで、日本経済も冷え込んでいくでしょうから、放っておいても大量生産できなくなる日が来るかもしれませんが、その時に、慌てないように今から準備していくことが、実は気候変動防止策になると思います。
貨幣経済での資本主義は、貨幣に支配される。まさに現在この状況が横行しています。貨幣支配から一刻も早く卒業して、貨幣に依存しない暮らしを作り上げるが生活の安全保障でもあり、気候変動対策にもなります。
面白い例があります。貨幣支配の旗振り役でもある広告代理店D社の戦略10訓です。
- もっと使わせろ
- 捨てさせろ
- 無駄使いさせろ
- 季節を忘れさせろ
- 贈り物をさせろ
- 組み合わせて買わせろ
- きっかけを投じろ
- 流行おくれにさせろ
- 気安く買わせろ
- 混乱を作り出せ
このような策略に乗せられて、ついつい無駄に物を買ってしまった経験はないでしょうか?どんどん買わせてどんどん捨てさせる!これが蔓延しているのが今の日本です。気候変動対策などできるはずがありません。
気候変動対策10訓!!
- なるべく物を買わないようにしよう
- 使い捨てはせずに、修理したり、違う用途に使ったりして、物を大切にしよう
- リサイクル、ネットオークションなどを活用して物の寿命を延ばしてあげよう
- 季節に合わせた食べ物と服装を楽しもう
- 贈答品はゴミになります
- 何かを購入するときはよく考えて無駄がないように
- 衝動買いはやめよう
- 作られた流行は気にしない
- お金を使うことは環境に負荷を与えることだと認識しよう
- 混乱に巻き込まれないようにテレビを捨てよう
ご参考までに、、、