サツマイモの蔓返し

今年もサツマイモが良い調子で育ってきています。このくらい蔓が伸びてきたところで、毎年恒例、炎天下の蔓返しを行います。蔓返しをやらないと芋が大きく育たないので、しんどい作業ですが頑張ってやりきります。

やることは簡単です。伸びて地面の上を這い始めた蔓の節から生えてきた根っこが土の中に入り込んでいるのを、蔓を持ち上げて外していく作業です。蔓は丈夫でしなやかなので、少し乱暴に根を外しても折れたり切れたりはしません。

こんな感じで、細い根っこがたくさん出てきています。慣行農業ではマルチというビニールを根元に引き込んで、根の活着を防止しますが、ような資材は極力使わない自然農では、草刈りをした時の草を畝の上に敷き詰めてマルチの代わりにします。といっても草ですから、長い間は持ちません。蔓返しは収穫まで何回か行います。

一回、全部ひっくり返して根っこを抜いて、刈り取った周りの草をもう一度畝の上に敷き詰めます。この時期は畝の脇の通路部分の土の上にも草を敷き詰めて、蔓の根の活着を防止します。

蔓を戻した直後は、こんな感じでちょっと心配に見えますが、明日には葉が立って元どおりになります。

サツマイモは土から養分を取り入れる力が強い作物で、蔓からでた根っこも貪欲に栄養を吸収するのだそうです。そうすると、蔓ボケ(栄養過多で実を膨らませることを怠ってしまう)の状態になるので、大きなお芋が出来上がらない。ということになるので、それを防止する大切な蔓返しです。でも、これさえしっかりやっておけば、秋には美味しいサツマイモが鈴なりになるのですから、本当に素晴らしい作物です。

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