稲作、今年も無事に終了

例年であれば10月中に稲刈りをして、11月の初旬に脱穀を行うのですが、10月に共同通信の仕事でフィジー・ツバルへ出張した都合で、稲刈りが11月になりました。天気にも恵まれて、夫婦2人で1週間稲刈りを楽しみました。

今年開墾から2年目の下の段の田んぼの実りは、梅雨時期の異常な長雨の影響が少なく、そこそこの出来のように感じます。上の段は田植え後の分蘖時がちょうど長雨のタイミングと合致してしまって、今までないくらいの不作になりました。

南側の杉林の日陰が年々強まっていることも原因にはなっていると思います。自然農は自然の力、特に太陽の恵みが重要です。日当たりが悪い場所は土中の分解も遅く、雑草も生えにくい環境になるので、作物にも厳しい環境と言えます。

周辺の慣行農法の田んぼでは、9月以降のカメムシやウンカの被害を抑えるために派手に農薬を使用する様子を、今年もよく見かけました。自然農では肥料や肥やしを与えないため、イネが過剰に窒素を取り入れることができません。そのため害虫被害は少ないので、農薬は使用しなくて済みます。

カメムシはお米に黒い点ができるだけなので、体に悪い農薬を使う必要はないと思いますが、品質よりも真っ白いお米を農協が高く買い取るようなので、農薬使用はやめられないようです。真っ白いお米と農薬を一緒に食べるのがいいのか? たまに黒い米粒があるけど農薬に汚染されていないお米を食べるのがいいのか? そんなこと面倒くさいからいちいち考えないよ!・・・

今の日本人は3番目の考えない人たちが多そうですね。

丁寧に手刈りをして、適当な大きさにまとめます。

それをワラで束ねます。そして掛け干しをします。

ここで一回休憩、広尾で開催していた写真展の撤去作業をするために、東京出張となりました。

1週間ほど置いて、脱穀作業です。通常だと2週間程度掛け干ししますが、今回は稲刈りが遅れた分、十分乾燥していたので、間を置かずに脱穀をすることにしました。

お馴染みの足踏み脱穀機と唐箕のセットです。

今年は秋らしい日々が続いて脱穀も気持ちよく進みました。

化石燃料を使わない昔ながらの脱穀は、排気ガスにで嫌な思いをすることもなく、静かで気持ちよく作業ができます。

脱穀完了! 自然農の田んぼは全てが終わると草原に戻るのが特徴です。耕さない、肥料や農薬を与えない。でもお米は収穫できます。それも、最高の品質のお米です。

皆さんも、家族への安全保障として、自然農の稲作! やってみませんか?

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