山のツバルにはデスクワークを行う2階があります。少ない予算の中でも少しでも広く感じられる空間を作りたかったので、階段部分と作業スペースに間仕切り壁の無い設計にしていました。しかし、数年ほど前から夏の暑さが変わってきて、ソーラーオフグリットも達成したこともあって、2階の部屋だけにエアコンを設置しました。
エアコンの冷気が1階に流れ落ちないように、薄手のビニールに間仕切りの役目をさせていましたが、どうみても不格好(写真左端にちょっと見えている透明なビニールシートがそれです。)
今年のお正月はDIY用の時間がまとめてとれそうだったので、年末に材料を買ってきて、2日から作業を始めました。まず、階段の腰壁側に沿って置いてあった家具を動かします。それだけで、部屋の中はぐっちゃぐっちゃになってしまうのですが、、、気にせずに作業を進めます。
新設する間仕切りの上部には本棚が欲しかったこと、その下を壁面にして空間が狭く感じるのは嫌だったこと、風が気持ちいい季節には、スムーズに風を通したい、などなどで、上部に本棚を一段、その下を引き違いのガラス戸にしようと考えました。また、階段側に足場を組まずに施工できることも大事なポイントでした。
限られたスペースにはめ込んでいかないといけないので、そこそこの精度も必要だったため、今回は古材ではなくホームセンターで2×4材を購入して制作します。まず1階から梯子をかけて設置できる部品①を取り付けます。そして縦材を入れてそれぞれの寸法を測りなおします。
それにしても2×4材は安いですね・・・古材を工夫して保管していることがバカらしくなる価格。。。今回購入したのはカナダから輸入されたSPF材です。できれば日本産の杉を使いたかったのですが、ホームセンターにはちょうどいい寸法の材が売っていなくて、ちょっと残念な選択となりました。
①の横材に押し入れの床の梁を置いてみたところ、この上に床材を貼れば階段側の壁を押し入れ内部から取り付けることができます。上部の縦板は本棚の背面になる部分です。
引き違いの扉のガラスは、以前某大学の廃品回収からいただいてきた事務器の扉を使うことにします。上部に本棚を設置して、このガラスを嵌めた扉を収めるには、階段の腰壁と天井までの高さに余裕がなさすぎだったのですが、ガラス戸の設計を工夫してギリギリで設置できる寸法に収めることができました。
しかし、無理がたたってガラス戸を組み上げるときに1枚割ってしまいました(涙)飛散防止フィルムが貼ってあったので部屋中にガラスが飛び散ることはなかったものの、廃棄するためにガラスを細かくする作業は難航しました。
事務器の扉は4枚いただいてきたので助かりましたが、2枚しかなかったら!と思うとゾッとします。
途中、材料が足りなくなってホームセンターに走ったり、ガラス戸の寸法を勘違いしていて、作り直したり、押し入れの開戸の取り付けに手間がかかったりして、1週間ほどかかりましたが、ようやく完成!
上部の本棚に最初に収まったのは「成長の限界 人類の選択」初版は2005年、、、15年間、人類は成長に限界があることを認識できずに、ひたすら右肩上がりを追求してきたようです。そのツケがそろそろ回ってきているように思います。
ついでにロフトに上がる梯子も作りました。スライド丸ノコのおかげで、ハシゴも紆余曲折ありましたが、1日で作ることができました。1×4材で制作しましたがしっかりとした梯子になりました。
今年は大工の年になりそうな予感です。