水路の開拓

新しく借りた田んぼは、6町歩の耕作放棄地群の一番水下にあります。水源地までの水路を復活させないと水を入れる事ができません。10年以上の耕作放棄地です。U字溝は度重なる猪の攻撃ですっかり土に埋まってしまっていました・・・写真では全然見えていませんが、左側の道路の脇の狭い斜面の右側に水路があるはずです!

周りの草を払ってみてもまだ見えてきません。完全に地面の下に埋没しています。これは。。。果てしない発掘作業・・・農業って果てしない事が多すぎます。というか、果てしない場所を選びがちなのか?

払った草をどけてスコップで発掘したところ、、、ありました愛しのU字溝!以前の田んぼは、山の湧き水を手製の小さなダムに貯めて、水を確保していましたが、今回はこのU字溝が水を運んでくれるのです!何とありがたい事でしょう!!しかし、この作業を水門がある350m先まで続けなければなりません・・・あー果てしない・・・

オー半端ない達成感!電柱の間隔がおおよそ50mという事ですが、それを目安にすると1日25mくらいのペースが限界でした。払って掘って払って掘って・・・・・

夫婦2人で4月7日から始めた発掘作業は2週間かけてようやく水門が見えてきました。この写真ではわかりにくいですが、一番奥に青色の水門のギアカバーが見えています。

ここが水源直下の分岐点です。青いカバーの中にある巻上機を使って跳ね上げ式の水門を上げると、水が右側のシャッターがかかっている経路に流れ込む仕掛けです。この日は水が少なかったのですが、水門を上げると無事右側経路への導水が始まりました。

その日の晩に雨が降ったことも手伝って、2日後の4月23日にようやく開拓した田んぼまで水が届きました!水の取り入れ口にはちゃんと蛇口(?)もついています。蛇口をひねると水が出る!軽いカルチャーショックです(笑)

写真は集落の知人にお願いしてトラクターで耕してもらった直後の写真です。猪の爆弾の凸凹を直すためにはこうするしかないと思います。

モグラの穴を踏み固めて水漏れをなくして雨を待ち田んぼに水が溜まったので、代掻きもお願いしました。これで圃場に水平が出て水の管理がやりやすくなります。この後、水を止めて表面が固まるのを待ちます。

乾燥して雑草が生えてくると土の表面が硬化してきます。5月末になってようやく人が歩けるようになりました。

いよいよ田植えです。

コメントを残す