2020年9月6日の夜、九州西側の海域を抜けていった台風10号は、当初宮崎と四国の間を抜けるコースだったものの、いきなりコースを変えて錦江湾直撃コースの予想になりました。9月1日の時点で924hpsという予報を伴う猛烈な台風でした。
台風が西側を通過するときは、東からの強風を伴う風台風になります。もう少し西に進路がずれてくれないかな〜、、、と様子を伺っていましたが、どうやら台風対策をしなければいけない模様・・・
ということで、9月5日に対策を始めました。取り急ぎ、ホームセンターに行って12mm厚のベニヤ板を購入、併せて、ソーラーパネルやテント車庫を地面にロープで固定するためにラセン杭も買い足しました。
周りに民家が密集している環境ではないので、何か飛んできて窓を割るとしたら自分の家の瓦ぐらいなのですが、そうなったら笑い話にもならないので、窓という窓をカバーすることにしました。
雨戸も飛んでいかないようにビス留めします。
家の中は真っ暗で、なんだかな〜という感じになりますが、、、まーこれはしょうがないですね。
5日の午後になっても、まだ強風が吹かず雨も降らなかったので、一番気にしていた箇所に手を入れることにしました。というか、そっちを先にやりなさい!ということなのですが、、、場所が屋根の上なので気が進まない、、、
この東側の屋根の妻壁は、以前から東風を伴う豪雨の際に雨漏りを起こしてしまう場所です。築80年の年月で隙間だらけの板壁の間や、瓦の隙間から風に押されて雨水が侵入してしまいます。瓦漆喰で隙間を埋めていましたが、チェックしたところ、漆喰も板壁も固着しておらず、ちょっと押すだけで前後にずれてしまう状況。。。これはダメだ、、、
ということで、床下から材料をかき集めて、屋根に登ります。家の周囲の急な坂よりも勾配が緩い屋根ですが、斜めになっているので、油断すると色々なものが転げたり、滑ったりして落ちてしまいます。足元の瓦もフワフワしているので、そこにも気を使いながら作業を進めます。
3時間かけて波板の壁を作ることができました。ありあわせの材料で作ったので、相当不格好ですが、雨が吹き込む箇所はカバーしたつもりです。どうにか5日中に作業が終わってホッとしました。
翌日6日は朝から断続的に強風が吹き付けて、たまに雨脚も激しくなりました。結果として東側の妻壁からの雨漏りは避けられたのですが、、、
台風は通り道の湿気が少なかったため、予想よりも発達せずに950hps程度で最接近となったようですが、ゴーゴーという風が吹き続け、真夜中の零時を回った頃から風が一段と激しくなり、庭のテント車庫が左右に揺ら揺らと揺れ始めました。強風をはらんでブオーっと膨らんだり、倒壊しそうなくらい横倒しにされたり、、、杭も打ち直し、ロープも張り替えて対策していたのですが、全く効き目はないようです。
これは危ないと思い、車を外に出してしばらくみていると、暗闇でテント車庫が倒壊していく姿がありました。ガッカリ、、、その夜は、しょうがないので寝ましたが、やはり、こういう構造の車庫は台風には弱いですね。。。ジープを外に出すのが間に合ったので不幸中の幸いでした。
雨が止んだ翌日、妻と二人で車庫の修理に取り掛かります。テントを剥がしてみてみると接合部のパイプが金属疲労で折れ曲がってしまっていました。幸い、この車庫は2代目で初代の鉄パイプ部品を保存してあったので、その中から代替できるパイプを選んで、組み直し、どうにか復旧に成功しました。
台風前よりもしっかりと組み直せたような気もします。
ジープを元に戻して一安心。と言っても、いつ次の台風が来るかわかりませんから、対策を考える必要があります。
車を外の安全な場所に移して、車庫の中にロープで斜めの筋かいを入れるなど、横揺れしない構造を一時的に作れば良いのかな?などと考えています。
気候は確実に変動していて、豪雨や台風の被害は年々増していくばかりです。その都度、丁寧に対策していくことで、レジリエンスを獲得できれば良いな〜というか、もうそうやって生き延びていくしかないのかもしれません。