大分の田ノ浦ビーチで開催されるマルシェ「今日はゆっくりecoがいい×Blue Market」でトークライブをさせていただきました。子供向けの部と出店者の皆さん向けの2部構成です。主催者から、いつも忙しくて折角のゲストの話を全然聞けない出店者に向けて、マーケット終了後に是非話をしてほしいという、類稀で深く同意できる依頼で喜んで2回のトークを引き受けました。
出店者向けの話は「evacuation procedures」というタイトルで行いました。船や飛行機で大事故が起こった場合の避難の手順のことを意味する英語です。この手順の中で一番大切なのは、まず大人が自身に避難器具を装着してから子供に装着する。という順番です。
状況を理解している人が先に安全を確保して、その後に、周囲の状況を把握できない人に手を差し伸べる。ということです。今の地球環境は私たち人間にとって大事故のさなかにあると考えた場合、避難しなければなりませんが、避難するところはありません。せめて、事態を理解できる人から安全策を講じてほしい。その事が、実は環境を回復させる道筋を作り始めることになる。
というお話をさせていただきました。具体的には、
- 海抜100m以上のところに家を移す。
- 耕作放棄地などを借りて食の自給を始める、できれば自然農が望ましい。
- 再生可能エネルギーを取り入れて、エネルギー危機に備える。
このような自衛策をとることは、二酸化炭素の排出削減につながります。また自然農は土による二酸化炭素固定化を高める事ができる上、肥料や農毒を環境に垂れ流さずに済むので、環境浄化にはうってつけの農法です。
と言われても、すぐに始められる人はいないと思いますが、少しずつでもその方向に進む人が増えてくる事が大切だと思っています。
田ノ浦ビーチから程近い別府温泉に1泊した後、なぜか行かなければいけないような気がして、鉄輪温泉(かんなわおんせん)の「熱の湯温泉」という共同風呂に早朝から足を運びました。
駐車場も整備されたこじんまりとした共同浴場です。なんと無料!ネットの情報では成分が一番コイイのだそうで楽しみです。
外観は特に目立つところもなく
その隣の2回建ての華奢な木造2回建ての建物の方が気になります。
中はこんな感じ。写真では分かりにくいですが結構大きな浴槽です。
この時はお湯の調子が悪かったようで、聞くほどには熱くなく快適に長湯できました。
地元のお爺ちゃんたちが入れ替わり立ち替わり朝風呂に入りきます。そこでの世間話に耳を傾けながら、温泉地ならではのコミュニケーションがあるものだな〜などと感心していると、小柄なおじさんが入ってくるなり、周りの爺ちゃんたちから「勲章もらったんだってな!」「おめでとうな!」と声をかけられ「いやいや、そんなもんじゃないんですよ〜」などと応対しながら湯船に入ってきたので、何かのお師匠さんですか?と聞いてみると「えっなんのことですか?」と照れ笑い。隣にいた人が「この人はスーパーボランティアの春さんだよ」と教えてくれました。
おーボランティアのお師匠さんだ!早速握手をして、自己紹介するかしないうちに意気投合し、のぼせながらも随分長い間いろいろなお話を聞かせていただく事ができました。
左がスーパーボランティアの尾畠春夫さんです。いつもはオレンジのTシャツに鉢巻き姿です。
災害現場で何か一言!求められた時によく言うのは「喋るより体を動かせ!」。
深く同意しました。実行あるのみ!まだまだ頑張ります。強力なエールをいただきました。ありがとうございました!!
熱の湯の裏手には昔の蒸し風呂跡が残っています。小さな祠とシダ科の丸い葉っぱの緑が良いコントラストを醸し出していました。