ど田舎での免許更新

田舎暮らしの必需品の運転免許更新の時期になりました。東京では免許センターに行って即日発行が当たり前ですが、山のツバルがある曽於市の警察署では、申請から受け取りまで、な、なんと!1ヶ月かかります。

このブログでは、ここは50年ほど遅れている!と何回か書きましたが、こういう手続き関係は目を覆いたくなるような惨状です。

高速を飛ばして2時間かけて鹿児島市内のセンターまで行けば、即日発行可能なのですが、警察署までは30分くらいで行けるので、まーいいか、ということで、とりあえず行ってみることにします。

警察署の1階にある専用受付に免許を提出して、しばらく待たされて視力検査をします。このしばらくが長い!まず、どうしても視力がでないオッサンが、状況と理由を担当のおばちゃんに長々と繰り返し繰り返し説明すること10数分、、、

その後、足元のおぼつかない爺ちゃんが、おっちらおっちら検査台にしがみついて、「検査の前におでこが当たるところを消毒してくださいね」と渡された脱脂綿で自分のオデコをゴシゴシ吹きまくるという、お約束のギャグを真面目にやって、おばちゃんに注意されて、その脱脂綿で検査台を拭きまくり、消毒だか、感染拡大だか分からない状況を作り出し、、、でもこの爺さんは視力は合格!しかし、椅子に座るまで何回こけそうになったことか・・・運転できるのですか???

でもこれは序の口、次の婆さんは分厚いレンズのメガネをかけているにも関わらず、視力が出ない、、、担当のおばちゃんがメガネを見ながら「おばあちゃん、このメガネは新聞を読むときのじゃないかな?老眼鏡だと遠くは見えないよ〜」そう言われたばあちゃんは、それだけで頭が真っ白になったようで、しばらく機能停止。。。後日違うメガネで挑戦することになってめでたく帰宅。

どうやって警察署に来たのだろう? 恐ろしすぎる・・・

視力検査後に渡される申請書に記載して、申請作業は終了。その後、別建てのプレハブ小屋の片隅でデジカメで写真をチャっと撮って、えっ、これで1000円?持参も可能なので、次は持参しよう。。。

写真を受付に提出して、さて、講習ビデオはどこでみるのかな?(東京ではゴールド免許の講習はビデオを30分みるだけで済むし、写真も無料で撮ってくれるのに、、、)と思いながら待っていると、「申請終了しました、この用紙の日程で講習会がありますので、来てください」「免許は1ヶ月後の、○日にお渡ししますので、必ずこの日に来てください」・・・

えー講習会ってマジで講習会するの!?!? それもアナザーデイ!!!ゴールド免許向けの講習会は毎週木曜日の3時からとなっているとのこと。だったら木曜に申請に来ればいいじゃん!という便利情報はHPには微塵の記載もない。大体、1ヶ月かかるということも案内がないので、驚愕する。

田舎の常識はみんな知っているので、わざわざHPで案内したりしないのです、、、

デジタル化?絶対無理でしょう。。。

講習会は受けないと免許を受け取れない!ということで、別の日にまた警察署へ。

この会場の途方もない昔感にクラクラしますね、、、

交通安全協会が警察から委託を受けてボランティアで行っている講習会。伝えたいことを簡潔にまとめて説明する講師の様子を見ると、交通安全に真摯に取り組んでいる気持ちが伝わってきて、まーたまにこういう人から話を聞くのも悪くないな〜という感想とともに30分終了。講演会受講終了スタンプを押された免許を受け取って帰宅。

あとは、指定日に新しい免許を取りに行って終了です。写真代込みの更新手数料5000円、かつ3日かかってようやく更新。スローライフとはよく言ったもので、何をするにも時間がかかる田舎暮らし。でも、それもちょっと良いな〜と思う移住11年目の春です。

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