品種も定かではないサツマイモ。台所の作業台の上で勝手に芽を出していたものを1年以上放置していたお芋です。室内でもこれだけ芽をだしてしまう力強さがあるわけですから、苗作りの種芋にしようと思って、土の上に置いてみました。
3月14日に半分埋めたような状態で置いてみました。
まだ霜が降りる時期なので、小さなビニールハウスを作ろうかとも思いましたが、どこかの古民家からいただいてきた手頃な大きさのガラスの器があったので、それを被せて様子を見ることに、、、ガラスの上に小枝とかを置いて、日陰も作り、乾燥が続いたときには水をあげるなどのケアをしました。
3ヶ月後の様子です。立派に茂っています!
根本を見ていると、苗にできそうな芽が生えそろっています。早速切り分けてみると、、、
大小ありますが10本の苗が取れました。
いつものように適当に定植してみます。
あとは勝手に大きくなっていくので、途中、何回か蔓返をしてあげれば、秋にはさつまいもが収穫できるはずです。苗を10本も植えてしまうと食べきれないほど収穫できます。
この方法は「栄養繁殖」と呼ばれています。根・茎・葉などを栄養器官と呼ぶのだそうです、それを元に命をつなぐことができる植物があるわけです。その性質を利用して、次の世代を作付けしていく方法です。
里芋などは地中に取り残した芋から勝手に繁殖してしまうので、困ることもあるくらいの、ごく自然に起こり得るこの方法。種芋が品種改良された登録品種では禁止されています。
品種改良をして登録品種を作り出した育成者の権利保護、と言うことなのですが、、、種苗法が自給用の家庭菜園に及ぶのかは未知数ですが、自然の摂理に法規制をすると言うのは無理なことではないかな〜と思います。