10月に敷地北東に位置するタブの巨木の伐採を終えてから、日当たりが良くなった場所への薪小屋増築工事をノロノロと続けてきました。左の薪小屋と右に見える幹だけ残して伐採したタブの木の間に増築します。
まず、整地します。既存薪小屋よりタブにかけて高くなっていく地盤のため、掘り下げる必要がありました。重機があれば一瞬の作業なのですが、極力機械は使いたくないので、力技で掘り起こしていきます。(10月3日開始)
途中、腕の太さほどの杉の根っこが出てきたり、大名竹の根っこの塊が出てきたりで悪戦苦闘が続きましたが、1週間ほどでようやく平たい場所を作ることができました。
高いところで60cmくらい掘り下げた感じになっています。掘り出した土は畑の畝の延長に使ったり、嵩上げに使ったりして処理します。既存の薪小屋の地盤面から20cm程度高いレベルで掘り下げ作業を終了しました。もーこれ以上はやってられない!というくらい地行はきついです。
10月9日に水平を出すための木枠を張りました。ちなみに水遣りの木枠はもう少し高い位置に設置したほうが作業は進めやすかったかもしれません。基礎は先に制作した薪小屋と同じく、コンクリート製の束石です。
今回色々検討したのは、屋根の高さは既存の薪小屋とピッタリ合わせたい、しかし、地盤面が20cm上がってしまったので、いかに低い基礎を作るか?というところでした。コンクリートのベタ基礎を打ってしまうことも考えたのですが、色々検討の末、束石の上に床梁を直接乗せて高さを抑えることにしました。束石に柱を載せただけの構造であれば、後々若干の位置調整が可能な点も考慮しています。(この作戦は、あまり嬉しいことではないのですが、後で役に立ちました)
束石を設置してから、ディスクワークなどが重なってしばらく放置していましたが、11月中旬になってようやく材木の調達をして材の加工に入りました。写真は右端に角材を立てて、既存の薪小屋から水糸を張って柱の高さを割り出しているところです。平面的にも高さ的にも既存の薪小屋と一直線に作りたかったので、割り出し作業にはずいぶん時間をかけました。
柱と床梁は仕口を作って接合します。将来的に束石の沈下が起こった時に、高さ調整できるようにするためです。柱を持ち上げれば梁も一緒に持ち上がってくれるようにしています。
ようやく形が見えてきたところで、大晦日になってしまいました・・・スローライフというかスローワークというか、、、別にゴロゴロしていたわけでもないのですが、何をするにも時間がかかりますね。
1月5日、仕事始めです。垂木を受ける横材を固定しました。薪小屋との高さが概ねあっているようで、ほっとしました。
平面的にはどうかな?ということで、既存の薪小屋の柱から水糸を貼って確認してみます。計測位置を10cmほど持ち出して確認しながら、新しく設置した小屋組の位置を微調整していきます。この持ち出して計測点を作る、という方法を礎石を作るときに思いついていれば狂いが少なかったのですが、、、忘れないようにここに記録を残しておきます。
調整の結果、、、、、柱半分はみ出してしまいました・・・この後、微調整を繰り返して柱の2/3くらいは礎石に載っている位置で調整終了としましたが、あまりよろしくない結果です(涙)
まー素人のDIYですから、この程度で許して欲しいところです。
右側の束石の羽子板からも離れてしまっています。うーん、羽子板の意味がない、、、
気を取り直して立て込みを続けました。筋交を入れるとガッチリして良い感じになってきます。足元に角材の梁が入っているので、既存の薪小屋よりもしっかりできたように思います。梁の長期荷重によるへたりも少ないことを期待しています。
ようやく上に登って垂木打ちができるところまで来ました。すでに1月16日です。
30度近い傾斜があるので、ポリカーボネートの波板を張った上には、滑ってしまって載れないため、やり直しが効きません。少しずつ上下左右のズレを調整しながら張りました。
屋根の次は壁を張ります。壁といっても薪を適当に固定するだけの壁なので、5mm厚くらいの杉板の古材を張ります。古材を探すために主屋の床下を物色します。
床下には昔の廃材が一塊になって放置されている部分があって、この瓦礫たちをどうにかしたいと思っていたのですが、良い機会なので運び出しました。
なにかよくわからないゴミも混ざっています。古民家の床下をチェックする時には、ゴミが捨てられていないか?も大切だな〜と実感しました。
瓦礫は薪小屋の床下に敷き詰めて処理します。コンクリートの塊は不動沈下の受けとなるかも?と思って、梁の下に入れてみたりもしています。このような瓦礫を置いておけば、動物の巣になったりしなくて良いかな?とかタケノコが生えてこないようになるかな?とか、色々考えていますが、どうでしょうね。
厚みが15mm程度の杉板の床材は、近所の納屋にあるものをいただいてきました。4m以上ある長尺の板を現場で切り分けて運んでいます。
新しく購入した充電式の丸鋸が大活躍です。以前の丸ノコは父親がホームセンターの展示品を買ってきたものを引き継いで使用していました。多分、40年前くらいの製品です。先日ついに壊れてしまったので、新しく購入したのですが、新しい工具は素晴らしいですね!調整もしやすいし、刃元を照らすLEDも内蔵されていたりと至れり尽くせりです。なんといっても出先で使える充電式!これには助けられました。
壁、床を張って、防腐剤などを塗り終えたところです。廊下のように細長い空間ですが、四方に壁を張れば住めそうな出来上がりです(単なる自画自賛 笑)
全景です。雨樋をまだ設置していませんが、一応完成!屋根がスッキリ繋がっています。大満足です。
気がつけば1月後半、4ヶ月もかかりました・・・この後、昨年伐採したタブの木を薪割りして、格納していきます。これで5年分の薪がストックできるようになります。
同時にメインの目的のソーラーパネルの移設工事も進めます。向かって右側に10枚移設し、隣家の杉の影の影響からできるだけ避けられるようにする計画です。
冬場は2時半からこのような影を作るので、発電効率が著しく悪口なります。度々伐採をお願いしていますが、その都度口約束で、結局伐採できない隣人には閉口します。