薪小屋改築

2012年に作った薪小屋1号(左側)2013年に作った2号(右側)の様子です。一番適当に作った2号の痛みが激しいですね。

この薪小屋はいままでテント車庫の影に隠れて見えていなかったのですが、毎回の台風で壊れてしまうテント車庫の替りにカーポートを新設してテント車庫を撤去したため、テント車庫に収めていた物を薪小屋1号に収めようと考えたのがリノベーションのきっかけです。

テント車庫の跡地、また活用できる空間が広がった感じです。(2023年8月29日)

中身を可能な限り片付けて、真ん中の接続部分を撤去します。

もともと、ビスで適当に止めていただけなので切り離すのは簡単です。

ボロ小屋ですね。柱と梁はしっかりした材を使っているので、骨格は保っているようです。

裏側に張ってあった波板と下地の板を外して構造材だけにします。筋交いもないのによく壊れずに10年以上頑張ってくれました。このまま補強して外壁貼ればOKかな?と思ったのですが、やはり、長年の湿気などが影響して

背面、竹藪側の梁が腐れて溶けて基礎石にめり込んでいることが発覚、、、柱も下の方が腐っていました・・・

竹藪側の梁を床下から発掘してきた材で作り直して、柱2本は新調しました。ホームセンターなどでは入手しにくい長さが4m近くある梁なので、古材の中から見つけたときはちょっと幸せでした。

柱は床梁に仕口を作って差し込んでいます。オレンジのテープは梁の歪みを治すために力をかけています。古材は歪みが激しいので調整の工夫が必要ですが、ほぼ無料で手に入るうえに、腐らせたらもったいないので、手間をかけても建物にしてしまうのが一番良いと思います。(2023年10月6日)

今回は壁を張るので筋交や火打ち梁も入れて丈夫に作ります。

ようやく屋根が乗りました。テント車庫解体から2ヶ月も経っています。晴れ時々大工なので致し方がないですね、、、

屋根は垂木の上に塗装した合板を張りました。この上にオンデュリンという屋根材を張ります。

オンデュリン、クラシックシートは厚紙にアスファルトを浸透させたような素材で、下地の防水が必要ない上に軽くてDIYにはぴったりな素材です。

欠点といえば、専用の釘が沢山必要なことと、打ち間違えて釘を抜こうとすると、シートが傷んでしまうので、釘の打ち間違えには気をつけること。釘ではなくビスでも施工できるので、ビスのほうが簡単かもしれません。

今回は外壁下地に防水シートも張ります。物置の中が湿気でかび臭くなるのが嫌なので、試しに張ってみました。

扉は古くなって張ってあるベニヤ板が剥がれ落ちてしまった雨戸を補強して使ってみました。扉にも防水シートを張ります。

壁も扉も杉の荒材で一気に仕上げてみることにしました。この杉板は近くの農家の納屋に放棄されていたものを譲り受けてきたものです。製材しただけでカンナもかかっていないし羽目板の加工もしていません。突き合わせて釘で止めただけですが、防水シートを張ったので、これで良しとします。

納屋はあちこちから雨漏りが始まっているので、板材をギリギリのところでレスキューできました。そのまま放置しておくと雨で濡れて腐れてしまうところでした。

側面も同じように仕上げます。

このあと、丸鋸で扉と壁を切り離して、扉の出来上がり!という手順ですが、この方法だと、扉以外に中に出入りする開口部が必要なことに途中で気がついて、急遽、裏側の防水シートを切って開口部を作っています。

丸鋸切断うまくいきました。右奥の開口部が臨時の出入り口です。ちなみに、丸鋸の刃は「マキタの鮫肌」です。木が紙のように切れる!という謳い文句は伊達ではありません。

ここまで、結構丁寧に作ってきましたが、床はザックリ作ります。まず、いらない瓦を敷き込んで、隣家の竹が生えてこないようにします。センターに古材の柱を梁に見立てて入れています。2本が重なっているあたりに束石を入れています。

床の梁材はとくに固定していません。この上に合板を張る際に一緒に固定する方法にしました。

床にも湿気を抑えるために防水シートを張りました。この上に構造用合板を張ります。

南九州の梅雨時期の湿気の強いこと、そして、竹藪側は竹の葉っぱから滴り落ちる水滴なども考慮しないといけないので、念には念を入れます。最初に作ったときはこういうことは分からなかったので、今回は色々工夫する点が増えています。

背面は1月に解体した倉庫に使われていた鉄板の波板を再生して使いました。軒先の張り出しを30cmほど取ったので、竹からの水の滴りも避けられると思います。

完成!少し荷物をいれてみました。ここには唐箕と、足踏み脱穀機2台 それと農業に使う道具や材料を入れる予定です。(2023年11月21日)およそ3ヶ月でようやく完成しました。

扉を閉めると大きな一枚壁になるのも面白くて良い感じです。と、ここまで勢いで作ってきましたが、、、右奥の2号のボロボロさが目立ちすぎてかわいそうなので、2号もリノベすることにしました。

荷物を出してみたところ、なんとなく、このままでも大丈夫そうな気もしますが、、、

竹藪側の屋根の下地は腐ってほぼなくなっている状態でした・・・

これも竹藪側の柱と床梁です。シロアリが入ったようで広範囲に痛みがあります。

これはでは流石に、、、

同じ材が残っていたので、色々工夫して差し替えました。

補強しつつ、屋根を張っていきます。こちらも軒の出を多めに取りました。

11月下旬というのに、昼間は半袖Tシャツで汗ばむ陽気、DIYには良い年です。

屋根はポリカ波板をリサイクルしました。いたるところに穴が空いているので、シリコン系のコーキングで目止めしています。

薪小屋2号の方は濡れても良い物を保管できれば良いので、竹藪に面した裏側だけに波板を張りました。前回は柱梁に波板を直接打ち付けていましたが、それだと柱梁の痛みが進んでしまうので、今回は下地もつけて波板を張っています。波板も廃材です。あちこちに穴が空いていますが見なかったことにしました。

波板の足元には、たけのこが生えてこないように瓦を敷き詰めています。

床下にはスレート波板の廃材を敷き詰めておきました。モグラよけとタケノコよけです。

物を戻してとりあえず完成です。11月26日、3ヶ月・・・まー上出来!としておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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