山のツバルの田んぼをドローンで撮影してみました。真ん中の溝で囲われた部分は田んぼです。およそ1反あります。ぐるっと溝を一周掘り回すのは水の管理をしやすくするのが主な理由ですが、田植えの際にはモグラよけの役目もあります。
自然農の圃場では良く見られる溝です。この溝を掘るだけでも2人で5日間程かかります。このあと圃場の中にも何本か溝を掘ります。
圃場の右側は畑として活用しています。今回は左側の三角に残された部分にビオトープを作ってみました。
秋に刈り倒した草を圃場の方に移して、更に草刈りをして地面が見えるようにします。こうするとスコップが入りやすく仕事がしやすくなります。
掘り出した土を周囲において、池の周りを嵩上げする方向で土の処理をするしか方法がないので、掘り出す土と置き場所のバランスをなんとなく考えてから掘り始めました。
2日かけてここまで掘り進みました。池の深さは20cm程度です。これ以上掘ると粘土層の下のシラスの層が出てきて、水が溜まりにくくなりそうだったので、この深さに決めました。それに、これ以上深く掘ると果てしない肉体労働になりそうな予感もありました・・・
奥の三角の頂点から水を入れる計画です。そこまで溝を掘りながら右側の畔を嵩上げして補強していきます。ちょうど雨が降って水も入ったので、近くの沢に生き物を探しに行きました。
かろうじて採れたのがハヤとサワガニ。昔の田んぼの水路にはフナやドジョウ、ザリガニといった生き物が沢山いたのですが、農薬という毒を撒き続けた結果、慣行農業の圃場の周囲の溝や川は無生物状態です。。。今後、いろいろな場所から生き物を移動して、小さな面積ですが豊かな生態系を保全できるようにしたいと考えています。
一番奥、三角の頂点の水の湧き出し口。側溝経由で流れてくる山から滲み出てくる水をパイプを工夫して湧き出すようにしてみました。ここまでで一週間ほどかかりました。その甲斐あって良い感じのビオトープができたと思います。
お米の苗を仮置きする浅場も残しておきました。パレットで苗を作ると、成長途中で黄色くなってきてしまうので、土の上に置いて成長を助ける場所にします。結果は上々でした。
奥から水が入って、手前の横引きの溝を経由して右側の圃場に流れていくようにしています。水を温める作用にも期待しています。
このあと、浅場にはマコモタケも植えてみようと思います。