6月21日に田植えが終了し、6月30日に一回目の草刈りが終了しています。それから約3週間後、梅雨明けとなったばかりの自然農の田んぼの様子です。
手のひら程度の背丈の苗が順調に成長して分結が進んでいます。
イトミミズの発生状態が良く田んぼの水がよく濁っていることと、深水効果も手伝って雑草の繁茂も抑えられています。
深水にすると水温が下がってしまって稲の成長に悪影響を及ぼすように感じています。今年は取水経路を左側に新設した池の中を通して水を温めてから田んぼに入水する工夫をしてみました。これが上手く機能しているようで田んぼの中の水温は高く保たれています。
上のドローンの写真に水の流れを記載しています。左側から取水して、池の中を通った水が、左下から田んぼに流れ込んでいます。水は田んぼの中をゆっくり流れていって、右側の田んぼと畑の境の畦の中のモグラの穴を通って排水されています。
モグラの穴を排水に使うのは計画外だったのですが、今の状況で大規模な藻の発生などが起きていないので、このままにしておくことにしました。
水草の類が少し顔をのぞかせ始めています。このあと、タデが伸び始めるのと、周囲の畝や斜面に生えているヒエが種をつけ始めるので、そのあたりを重点的に草刈りを行います。
タデはそれほど悪影響がないと思いますが、ライナー系なので圃場の中を長く伸びていって、最後は稲に登り始めるので、稲刈りのときに邪魔になるので、早めに処理しておきたい雑草です。
また、写真では分からないのですが、稲の天敵の一種であるイナグロカメムシも取り付いている時期です、その駆除も行います。もちろん農毒は使いませんから、トッテツブース方式です。(見つけ次第水の中で潰してしまうということです)
イナグロカメムシは飛ぶのが苦手なようで、周囲の畔の草払いと深水管理で、稲に到達するカメムシの数を減らすのと同時に、カメムシが好む根元付近の茎部分を水中に沈めておく深水管理もカメムシ被害の予防策になると思います。ちなみに、土用干しは行いません。
梅雨があけて日差しも戻ってきます。このあとお盆までの稲の成長が楽しみです。