今年前半に大きなトラブルが2つ発生しました。1つ目はトラブルと言うか、経年劣化のタイヤ交換。
タイヤの溝が薄くなってきたな〜そろそろ交換しないとね〜 と思っていたのが1月下旬。今までの軽自動車であれば、そこから半月程度は問題なく乗れていたのですが、2月になって走行中にハンドルがブレるようになってきてしまって、これはおかしいぞ?と思い、とりあえず空気圧を測ってもらおうと思い、ディーラーに駆け込んだところ、タイヤの内側の接地面にワイヤーが露出してしまっていました!
ミニキャブ・ミーブのような純粋な電気自動車はバッテリーの分、エンジン式の軽自動車より車重が重いため、タイヤの減りが急速に進むようです。3万キロで4本同時のタイヤ交換となりました。
ディーラーには在庫がなく、近くのタイヤショップで緊急交換となり、手痛い出費となってしまいました。1月下旬に気がついたときにネットで検索してタイヤの用意をしておけばよかった、、、反省点となりました。
タイヤ交換をしてもらったあたりから発進時に前輪付近からキーキー音が鳴り始めました。Jeepもたまにキーキー音がしますが、走り出してブレーキを何回か踏み込めば音は出なくなるので、ミニキャブ・ミーブのブレーキもそんなものだろうと思っていたら、、、7月になって10分ほど走行した頃から、ハンドルに細かいブレが発生するようになり、これはおかしいよ?ということで、この車を購入したディーラーに持ち込んで検査してもらったところ、、、
前輪、ディスクブレーキの固着!
という事態になっていました。このときの走行距離が3万2千キロ。4年目の車検を9月に控えていたときです。3万キロでブレーキ固着?そんなことある?? ディーラー担当者の説明では、湿気・塩分などでキャリパー内部のブレーキピストンに錆が発生して固着している可能性が高い。畜産場付近で散布する消毒薬も原因になるらしい。という説明。
ネットで調べてみると、そもそも、三菱車のディスクブレーキは固着しやすいようです。それにしても初期不良じゃないの?と思ってしまう事態です。
完全に固着して車が動かない事態になるので、早めに修理したほうがいいですよ!ということだったので、早速修理日の予約をしました。
問題が発生していた、ブレーキのキャリパーと呼ばれる部品。
上に並べてあるのがピストン、左側の部品の三角で示したシリンダーの中にピストンが入っています。このピストンを油圧で押すことでブレーキが掛かる仕組みです。
ピストンには錆がなく、汚れがついている程度でした。右サイドがブレーキパッドに当たる部分です。
シリンダーの方はどうでしょう、ジャバラに織り込まれたダストカバーの中に錆が見えます。
めくりあげて中を見ると、ダストカバーとその下のピストンリングと呼ばれるゴムの輪っかの間に錆が見えます。
このあとは3時間ほどかけて分解清掃、ダストカバーとピストンリング、ブレーキパッドなどを新品に交換して技術料込みで4万円ほどかかりました・・・これも痛い出費です。
ブレーキパッドの片減りも酷い状態です。
BEVと呼ばれる蓄電池だけで走行する自動車は、回生ブレーキという仕組みが内蔵されています。減速するときに駆動モーターにかかる減速の力を利用して発電する仕組みです。その仕組を活かすために、フットブレーキは滅多に使いません。なので、ブレーキパッドが摩耗して交換する。という事態は運転が上手い人であれば10万キロあたりまで伸ばせます。
しかし、機械はやはり目的に合わせた最適な動作をさせておかないと痛みが発生することがあるようです。帰宅して車の電源を切る前に、しっかりとフットブレーキを踏み込む動作を数回行って、ピストンを動かしておく。これだけでもずいぶん違いが出るようです。また、2年毎の車検の際にブレーキオイルを整備工場に交換するお願いをしておく。。というのも重要だということです。ブレーキオイルはブレーキフルードと呼ばれる液体で、実は油ではありません。湿気を吸収する性質があるため、ブレーキフルードの中の水分で錆が発生することもあるようです。
このブログを御覧になっている方でBEVに乗ってらっしゃる方がいるかどうかわかりませんが、今までよりも電費が悪くなったような印象があったら、ブレーキを疑ってみることをおすすめします。そして、念の為のブレーキフルードの定期的な交換。
電気自動車は足回りに意外な落とし穴がある!良い教訓になりました。