出穂前の田んぼの様子

田植えから約2ヶ月が過ぎた自然農の田んぼの様子です。品種は「アサヒ」順調に分結しています。下の写真は田植えから一ヶ月の時の様子です。

稲ってすごいですね〜 温めた水を入れておくだけで、勝手にどんどん成長していきます。

8月にもなると2回目の草刈りをしなければならない時期なのですが、今年は圃場の表面に刈って敷き詰めた雑草が分解された有機物の層(別名:トロトロ層)が上手く出来上がって、水中に日陰を作ってくれているおかげで、雑草が生えてきません!いやーこれは嬉しい。

酷暑が続く中での草刈りは地獄の作業ですから、本当に助かりました。

しかし、水草の類はトロトロ層をものともせずに生えてきます。過去の経験からすると、水草はあまり稲の生育に影響がないので放っておいても良いかな?とも思いましたが、目立たぬようにコソッと生えてきているヒエやイヌビエを退治しておきたかったので、ついでに水草も軽く刈っておきます。

昼間は熱すぎて酷なので早朝の1時間が勝負です。朝焼けに照らされる蜘蛛の巣が美しい早朝の田んぼは見ていて気持ちがいいものです。

深水にすると、草刈りの際にかがみ込むとお尻が濡れてしまうので、中腰のまま、左右に手を伸ばして作業することになります。3日目くらいから腰がつかれてきて、痛みが出てきたので、立ち位置で草刈りができる「立鎌」に変えて作業を続けました。

小型の鎌に眺めの柄がついているこの道具、刃を上手に研いであげれば十分使い物になります。

草が少ないため、早朝の1時間、一週間ほどで田んぼの中の草刈りは終了。合間に電柵の下や畔周りの草刈りも行っています。あわせて10日間で出穂前の草刈りは終了しました。

心配していたイナグロカメムシの発生もなく、イナゴなどのバッタ類の食害も目立つほどではありません。熱すぎて昆虫もやる気がないのかもしれません。

下の写真は8月14日に撮影したもの。まだ株間が見えています。このあと、どこまで成長してくれるのか楽しみです。

朝と昼過ぎの水温も書き加えてみました。上段が13時頃、下段は7時頃の水温です。昼間の水温を見ると、左上の水の取り入れ口が最低水温になります。その下、池から田んぼに水が移動する部分で7℃上昇しています。右上は多分いちばん温かいところになると思います。水面近くで35℃、10cm程度の水深の水底付近で33℃まで温まっています。

山の湧水は夏でも冷たいので、色々工夫してきました。パイプや溝を引き回したりするよりも、池のほうが確実に水を温められます。

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