10月8日、例年より早いですが自然農の田んぼの稲刈りを始めました。この後、1週間ほど晴天予報で、その後は雨がちな予報になっているので、1週間で稲刈りを完了しなければなりません。
手刈り、掛け干しの稲刈りです。まず、掛け干し用の竹を切り出してきます。8mくらいに切り出した竹を取り敢えず3本運びます。
手が届く範囲に真っ直ぐな竹がなかったので、グニャグニャに曲がった稲架掛けになりました。笑 このあと刈り取った稲をかけていくと、その重さでなんとなく形は落ち着いてくるはずです。
葉は緑ですが、穂は充分熟しています。
地面の様子です。水草とタデが少し生えているだけで、雑草はあまり生えていません。良い出来上がりです!
1刀目!最初は笑っていられますが、このあとは、修行です。。。いままでも何回もやっていますが、一反の田んぼの稲を鎌だけで手刈りするのは、本当に大変です。
今年は来年の多年草化に向けて根本から15cm程度上で刈り取ります。
2〜3株を束ねて、コテを作って、そのコテをVの字型においていきます。
そして、水で湿らせた古い藁でV字の重なった部分を縛って、掛け干しの竹にかけられる形にします。
今年は実りが良かったので、稲の束もがっしり重いです。それをぬかるんだ田んぼに足を取られながら運んで、稲架掛けしていきます。手前が1日前に掛けた稲です。天気がいいのであっというまに乾燥していきます。
自然農、一本植の平均的な稲の姿です。品種はアサヒです。
穂先を束ねてみた様子。
分けつ数は25程度です。良く育ってくれました。
アサヒは背が高く倒れやすいのと、モミが落ちやすいのが欠点とされています。この品種をもとに、背が低くモミが落ちにくい品種へと改良されていきます。今年は気温が高いので、落ちたモミが早速発芽しています。
6日かけてようやく稲刈りが終了しました。毎度のことですが、自然の恵みと、妻の努力に感謝です。
稲架掛けの竿は4セットになりました。
このあとの雨がちな天気のあとに脱穀となります。これままた、修行なのですが、、、どのくらいの収量になるか楽しみです。
今はコンバインが主流の稲刈りで、掛け干しのある田んぼの風景は珍しいものになってしまいました。大切にしていきたい景色の一つだと思っています。