
6月27日に終わった田植えから数えて一ヶ月と少し、稲も大きくなってきていますが雑草の勢いがすごい!今年はイボクサという面倒くさい草が繁茂してしまったので手間がかかりました。

田植え直後にはすでにイボクサが水面に顔を出していました。田植えが遅かったことが原因のようです。イボクサは種から発芽するときに浸水していると発芽しないという特性があるようなので、イボクサの発芽時期には田植えを終えて深水管理を始めておけばいいということになります。

草刈り途中の様子、イボクサが最大級にはびこっている場所の様子。イボクサの絨毯のようです。涙
この草は数センチごとに節があって、その節から根っこが出てはびこるというゾンビ草の一種です。刈ってその場においておくとすぐに復活して立ち上がってきます。
自然農では刈り倒した草は、その場に置いておきます。しばらくすると腐植(腐葉土的な層)となって稲の成長を助けてくれるのです。しかし、どんなに細かくしてても節から復活してしまうイボクサは見ていて気持ちがよくありません。
稲の生育にどれほど影響があるのかはわかりませんが、稲によじ登るように成長してくるので、稲刈りの際にものすごくじゃまになる草の一種です。
田んぼの中にはイネ科雑草のヒエやコウブシも散見しているので、全部まとめて刈り倒していきます。

↑ ビフォアー
↓ アフター

これを1反の水田全部に行うのはかなりの重労働でした。(毎年のことなのですが・・・)
これにあわせて、周りの畔の草刈りも行いますので、自然農のお米作りって毎日が草刈りです。
雑草を根から殺してしまう除草剤という猛毒がいかに便利なものか、実感すると同時に、やっぱり使ってはいけない毒物だな〜と思います。

ちなみに、草刈りに使う道具は、鍛冶屋さんに高級なハガネを打ち込んでもらった特注品の草刈り鎌です。
水を抜かずに、カリカリに研いだこのカマを水中で泳がせると、草がサクサクと切れていきます。そのため、山のツバルの田んぼでは草刈りのときに水を抜きません。
草刈りは楽なのですが、しゃがむとおしりが水面についてしまうので、中腰で作業し続けるという欠点があります。

妻と2人で10日間かけてどうにか草刈り終了です。

この後は、稲が成長して根本に日陰をつくるようになるので、雑草の成長は鈍くなるはずですが、イボクサは全滅できないので、稲刈りのときは少し苦労するかも知れません。
草刈りの様子を動画にもまとめてみました。